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柔、導く2人の「父」 羽賀選手「銅」

スポーツ | 神奈川新聞 | 2016年8月13日(土) 10:57

男子100キロ級で3位となり、表彰式で銅メダルを胸にする羽賀龍之介=11日、リオデジャネイロ
男子100キロ級で3位となり、表彰式で銅メダルを胸にする羽賀龍之介=11日、リオデジャネイロ

 2人の「父」に授け、鍛えてもらった技と心で立ち向かった。11日に行われたリオデジャネイロ五輪柔道男子100キロ級の3位決定戦で一本勝ちし、銅メダルに輝いた羽賀龍之介選手(25)=旭化成。振り返ればいつも、父の善夫さん(53)と朝飛道場(横浜市神奈川区)館長の朝飛大さん(53)の厳しくも優しい顔があった。

 この日、強者たちを畳にねじ伏せさせたのは、幼いころから手ほどきを受けていた技だった。

 初戦の2回戦で一本勝ちを決めた「内股」は、かつて講道館杯を制し、五輪の候補選手でもあった善夫さんから譲り受けた。3位決定戦で一本勝ちをもたらした「三角締め」も小、中学校時代に通った名門、朝飛道場で朝飛さんから伝えられた。

 善夫さんが現役時代に好敵手だった朝飛さんのもとに預けたのは、羽賀選手が小学3年のころ。当初は同学年の女の子にも抑え込まれて負けていたという。ただ、恩師は「寝技を教えるとすぐにできた。教えたのは本当にポイントだけ。知識ではなくて意識。そういうのは抜群だった」と、のみ込みの速さを支えた向上心に感心する。

 会社帰りなどに道場に足を運んだ善夫さんと一緒に取り組んだ打ち込みは、数え切れないほどだ。朝飛さんもまた強さを追い求める教え子を支え続けた。2人の「父」の教えのもと、羽賀選手はその後の高校、大学、社会人時代の躍進、そしてリオ五輪への歩みにつなげていった。

 準々決勝で敗れ、頂点の夢はついえた。だが、2人には金メダルと同じぐらいの喜びがある。

 「三角締めで決めて本当にうれしい」と感激を抑えきれずに言った朝飛さんだが、3位決定戦で見せた三角締めついては「あんな掛け方は教えたことがない」と笑った。愛息が父の映像を見て「そっくり」と感嘆する内股も、父は「私が最初にきっかけをつくったが、本人が一番努力してきた技」とたたえる。

 教えてきた技は2人の手元を離れ、さらなる昇華を遂げていた。「最後はリュウらしい試合ができた。みんなが金メダルを狙っている中で3位は立派」。善夫さんは成長した息子を誇りに思っている。

 ●本社が号外 神奈川新聞社は12日、リオデジャネイロ五輪で東海大相模高校出身の柔道男子100キロ級の羽賀龍之介選手が銅メダル、競泳女子200メートル平泳ぎの金藤理絵選手が金メダル、競泳男子200メートル個人メドレーの萩野公介選手が銀メダル、卓球男子シングルスの水谷隼選手が銅メダルを獲得したことを受け、号外を発行した。


羽賀龍之介選手の銅メダル獲得を祝福する父の善夫さん=11日、リオデジャネイロ
羽賀龍之介選手の銅メダル獲得を祝福する父の善夫さん=11日、リオデジャネイロ

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