全国高校総体(インターハイ)第6日は2日、岡山市のシティライトスタジアムなどで16競技が行われ、神奈川勢は陸上男子1600メートルリレーで相洋が準優勝に輝いた。同女子1600メートルリレーは相洋が3位、橘が6位に入った。男子三段跳びは長塚柊真(法政二)が15メートル02で3位、女子100メートル障害は高橋真布(相洋)が7位だった。
空手道の女子個人組手は出町さくら(光明相模原)が準優勝を飾り、同形個人で石橋咲織(横浜創学館)が3位。男子団体は横浜創学館が準決勝で敗退し、フェンシングの男子団体でも法政二が準決勝で敗れた。
柔道女子52キロ級は三浦百香(三浦学苑)が3位だった。バスケットボール男子の桐光学園は3回戦を突破した。
県勢以外では、サッカー決勝男子は千葉勢対決で市船橋が1-0で流通経大柏に勝ち、女子は藤枝順心(静岡)が1-0で作陽(岡山)を下した。
大会記録更新も及ばず
大会新記録の快走でも高校日本一には届かなかった。陸上男子1600メートルリレー決勝で、前回3位からの頂点を目指していた相洋は無念の2位。メンバーは一様に悔しげに唇をかんだ。
アンカーにバトンが渡った。首位の洛南(京都)との差はわずかしかない。最終走者の中机は第3走者の増子からバトンを受け取ると「ここで勝負するしかない」とハイペースで一気に抜き去る賭けに出た。
仲間の思いを背負ったエースは両足をフル回転させた。バックストレートでついに先頭を捉えたが、夏場のレースで想像以上の体力を消耗していた。ラスト50メートルで洛南に抜き返され、「みんなに1位で帰ってくると約束したのに…。力不足でした」と泣き崩れた。
それでも刻んだ3分8秒91は大会レコード。予選で出したチームベストをさらに2秒近く縮め、1998年に新栄がマークした県高校記録を大きく塗り替えたのは偉業と言っていい。けがに苦しんできた主将で第2走者の飯嶋が「インターハイで勝つことを目標に、めげずに、ぶれずにやってこられた」という努力は色あせない。
「レベルは上がってきているけど、自分たち以上にやらないと勝てない。この勢いを受け継いでほしい」と中机。唯一の下級生、メルドラムは「また一からだけど、先輩たちより上に行けるように頑張りたい」と思いを受け継いだ。