第50回県中学校総合体育大会(県中学校体育連盟など主催、神奈川新聞社など後援)第6日は1日、ハンドボール、剣道、サッカーの3競技が県内各地で行われ、ハンドボール男子は岩崎が23年ぶり2度目の栄冠に輝いた。同女子も岩崎が2年連続9度目の優勝を飾った。
剣道女子団体は決勝で都田が潮田を下し、4年ぶり2度目の頂点に立った。
サッカーは準決勝を行い、岩崎が4-2で桐蔭学園を、桐光学園が2-1で葉山を下して決勝に進出した。
攻めの姿勢貫く
剣道女子団体は昨年の全国中学校大会(全中)覇者、都田が強さを発揮した。3連覇中だった潮田を止めた決勝は2勝3分け。オール2年生で臨み、4年ぶりに制した主将伊藤は「関東大会で絶対優勝するんだという気持ちでやってきている」と意識の高さを強調した。
メンバーに共通するのは、攻めの姿勢だ。技を立て続けに繰り出し、2本勝ちした大将両角は「思い切りやりました」と笑う。面で1本勝ちした中堅酒井も「強気で攻めた」と誇った。
2連覇を目指した全中は予選の県中学選抜大会で敗退。だが、夢破れた剣士たちはすぐに気持ちを切り替え、「逆に盛り上がった」(伊藤)という。夏休みは連日のように名物メニュー「6時間稽古」で心身を鍛え直してきた。安藤守監督(59)は「いつもは潮田と聞くと弱虫が出ちゃうが、最後まで思い切っていけた」と目を細めていた。
ハンドボールは岩崎がアベックV
ハンドボールは男女そろって岩崎が優勝。両チームを率いる佐藤直博監督(46)は「男女とも気を引き締めて積極的に戦ってくれた」とたたえた。
決勝リーグ最終戦。女子は序盤から堅守と速攻がさえ、ハーフタイムを挟んで圧巻の20連続得点。25-7で締めくくり、3戦全勝で貫禄を示した。
続く男子も負けていない。前日に王者西中原との一戦を落とすも、主将加賀を中心に「声を出していこう」と励まし合い奮起。「最後まで走り切れた」(加賀)という最終戦はキャプテン自ら7得点し、頂点への扉をこじ開けた。
練習は男女合同。「女子は男子のスピードに食らいつき、男子は女子のディフェンスに対応する。お互いに良い効果を生んでいる」と指揮官。この夏は男女とも運動量を上げるため、走り込みで徹底的に土台をつくってきた。
女子は昨年の関東大会で準優勝したものの、全国大会は初戦で敗退し、レベルの高さを思い知った。主将の森は「この1年間、全国制覇を目指してやってきた。アベック優勝はうれしいが、この先までしっかり勝ち進みたい」と話し、男子を引っ張る加賀は「いままで女子ばかり注目されていたので悔しい気持ちもあった。一緒に全国の頂点に立ちたい」と飛躍を誓った。