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川崎2-0大宮
川崎、完勝も悲願届かず 6月25日・大宮戦

スポーツ | 神奈川新聞 | 2016年6月26日(日) 02:00

初優勝を逃し、サポーターにあいさつする川崎イレブン=等々力
初優勝を逃し、サポーターにあいさつする川崎イレブン=等々力

◆勝ち点差 わずか1
 明治安田J1第1ステージ最終節は25日、等々力陸上競技場などで9試合が行われ、初のステージ優勝の可能性があった川崎は大宮を2-0で下したが、首位鹿島が最下位の福岡を2-0で退けて勝ち点39としたため、勝ち点38で及ばず2位に終わった。

川崎 2-0 大宮
(前 1-0|後 1-0)


V争いの経験生かせ


 悲願のタイトルにあと一歩届かなかった。ホームでの第1ステージ最終節を2-0の完勝で締めた川崎だったが、鹿島に逃げ切られた。

 前節福岡戦の引き分けで首位から陥落。それでも「きょう勝つことだけを意識した」と小林。逆転優勝への気迫は確かに感じられた。

 0-0の前半22分、2戦ぶりに復帰した主将中村のパスに反応した大塚がゴール左へ先制ゴール。以降も畳みかけ、後半11分には中村が豪快なミドルをたたき込んだ。攻撃サッカーを貫いたが、タイトルへの勝ち点はわずかに1足りなかった。

 ただ悲嘆に暮れる必要はない。ここまでわずか1敗。タイトルを狙う上で足かせになっていた課題の守備が今季は大きく改善した。失点数は昨年同時期と比べて、11点も減少。無失点試合はこの日で8度目となった。

 優勝争いをしたことがないメンバーが大半を占めるチームがその重圧を経験できたのは今後につながる。3位の浦和につけた勝ち点差5のアドバンテージは年間上位を狙う上でも大きく、大久保は「負け試合を引き分けに、引き分けを勝ちに持っていく試合が多くなった」とチームの変化に手応えを感じている。

 「ここまで積み上げた勝ち点38と培った自信は消えない」とキャプテン。雪辱を期す第2ステージは1週間後。下を向いている時間はない。


【川崎-大宮】前半、大塚が先制ゴールを決める=等々力
【川崎-大宮】前半、大塚が先制ゴールを決める=等々力

大塚、今季初ゴール


 2試合連続で先発の大塚が恩返しとなる今季初得点で先制した。

 前半22分、中村からの縦パスを正確にトラップして右足を振り抜いた。「キーパーの動きを見て冷静にシュートを打つことができた」。ゴール左隅に流し込み、次男が誕生した小林とともに揺りかごダンスで祝福した。

 昨オフにJ2北九州を戦力外となり、トライアウトを経て加入した26歳。クラブへの恩義を胸に練習に励んでいる。J1ではG大阪時代の2011年8月以来の通算2点目。「長かった。これで満足せずに得点を重ねていきたい」と表情を引き締めた。

大島、攻守で存在感


 ボランチの大島が積極的に顔を出して中盤での優位性をつくった。前節の福岡戦とは違い、ワントラップで相手をかわし、前線に縦パスを何度も送り込むほか、球際でも積極的に体を投げ出した。「ポジションを固めてくる相手に無理して前にいっても意味がない。(前節と)同じミスを繰り返さないように心掛けた」

 29日にはU-23(23歳以下)日本代表として、リオデジャネイロ五輪前の国内最後の実戦となるU-23南アフリカとの国際親善試合が控える。「まだ選ばれるかどうか分からない。合宿でアピールして、けががないようにしたい」と意気込んでいた。五輪代表18人は7月1日に発表される。

川崎ひと言


 井川(昨年8月以来の先発で無失点勝利に貢献) 優勝した鹿島には勝者のDNAが流れている。うちもその伝統をつくらないと駄目。今年がそのチャンスのはず。

 谷口 結果的にタイトルは取れなかったけど、勝ち点3を積み上げたことをプラスに捉えたい。

 風間監督 落ち着いて勝てた。(ステージ優勝を逃し)勝負強いとか弱いとか言っても、勝負強くなってきている。ここまで連敗や連続での引き分けはない。成長はしている。


試合後、サポーターとタッチを交わす川崎・中村=等々力
試合後、サポーターとタッチを交わす川崎・中村=等々力

終わりじゃない
憲剛 別格の存在感


 誰よりも欲しかったタイトルをまたも鹿島にさらわれた。誰よりも複雑な思いを抱えているだろう中村はしかし、「ここで終わりじゃない」と自らに言い聞かせるように話した。

 前節福岡戦を負傷欠場し「自分を呪いたい」とさえこぼした司令塔がピッチに戻ると、やはり違った。前半22分に大塚の先制ゴールをアシスト。1-0の後半11分には、ペナルティーエリア右から左足を気持ち良く振り抜いてゴール左隅に突き刺した。

 出場12試合ぶりの自身4点目に、「とにかく勝たないと先に進めないという中で、自分の仕事としてゴールが取れたのは良かった。いいゴールだった」と振り返る。この日は負担を考慮され、本来のトップ下ではなく左MFでプレーしたが、先制アシストは中央から、得点は右からと、サッカーを全身で楽しむ背番号14がいた。

 「拾われた身」という恩義のある川崎でチーム一筋に14年目になる。入団当初は「良くて2、3千人だった」という観客はこの夜、ホームでクラブ史上最多となる2万6612人が集まった。

 「今年は本当に優勝したい。切なる願い。もう35歳だし、人生をこのチームにささげるつもりだから」。チームと共に歩んできたこの男なくして悲願達成はあり得ない。次こそ中村の心底からの笑顔が見たい。

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