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県高校総体展望 男子棒高跳び、江島に注目

スポーツ | 神奈川新聞 | 2016年5月13日(金) 02:00

陸上のセイコー・ゴールデングランプリ川崎の男子棒高跳びで5メートル42の高校新をマークし、関係者と握手する江島雅紀(共同)
陸上のセイコー・ゴールデングランプリ川崎の男子棒高跳びで5メートル42の高校新をマークし、関係者と握手する江島雅紀(共同)

陸上


【男子】江島(荏田)に注目
 最大の注目は棒高跳びの江島(荏田)だ。シニア初挑戦となった8日のセイコー・ゴールデングランプリ川崎で日本高校新となる5メートル42をマーク。2020年の東京五輪での活躍を狙い日本陸連から「ダイヤモンドアスリート」に選出されたホープは、さらなる記録更新に期待がかかる。

 フィールド種目でもう一人全国クラスの力を持つのが走り幅跳びの小田(桐蔭学園)。昨秋の和歌山国体で6位、日本ユース選手権で4位と健闘しており、今季も7メートル56と記録を伸ばしてきている。

 400メートルは中机(相洋)が筆頭。昨秋の日本ユース選手権では47秒74で2位に入っており、一冬越えて脚力はさらに磨きが掛かっている。100メートル、200メートルは根本(金井)がリードする。

 混戦になりそうなのが800メートルだ。昨秋の新人大会は泉田(横須賀総合)が1分54秒59で制したが、齋藤、薄田の希望ケ丘勢が成長。薄田は4月の記録会で1分51秒75をマークしており、目が離せない。

 5000メートル競歩は横浜の野村、長谷川による同門対決の様相。110メートル障害は田中(橘)が八種競技との2冠を狙うが、入倉(法政二)、川上(荏田)も力を付けており、侮れない。

 リレーは400メートル、1600メートルともに相洋の力が抜けている。昨秋の新人大会でたたき出した1600メートルの3分11秒89をどこまで縮めてくるか。

【女子】青木(相洋)2冠狙う
 200メートル、400メートルは青木(相洋)が2年連続の2冠を狙う。昨年7月、主戦場とする400メートルで世界ユース選手権を経験すると、同月の全国総体(インターハイ)では54秒74の自己ベストで3位入賞。10月の日本ユース選手権では準優勝を飾った。悲願の全国王者へ進撃は止まらない。

 中長距離ではリンズィー(金沢)が抜けている。中学時代から都道府県対抗駅伝代表など長距離で世代のトップを走ってきた逸材は、昨夏1年生ながら全国総体に出場した3000メートル、1500メートルに加え、800メートルでもタイムを伸ばしており、3冠は現実味を帯びる。

 ただ、ライバルも強敵だ。800メートルでは昨秋の新人大会を制した今井(三浦学苑)、同2位の江成(相模原総合)が実力者。3000メートルは長濱(三浦学苑)や久保田み、久保田か(いずれも荏田)らが待ったを掛ける。

 100メートル障害は14秒10をマークした高橋(相洋)が優位。400メートル障害では小山(橘)が頭一つ抜けている。5000メートル競歩は昨秋の新人大会を制した白井(中大付横浜)と2月の日本ジュニア選手権で4位に入った江口(藤沢西)を田牧(逗子)が追う。

 100メートルは蛭田(霧が丘)、前田(荏田)、小桧山(菅)、仲(市ケ尾)らがきっ抗。リレーは相洋と荏田の一騎打ちか。いずれも相洋が優位に立つが、400メートルでは短距離型がそろう荏田にも勝算がある。

 砲丸投げと円盤投げは2年連続の2冠を狙う横山(瀬谷西)の優位が揺るがない。走り高跳びは高橋(橘)と中村(伊志田)の実力が伯仲。走り幅跳びは新人大会を制した古谷(山北)と尾形、二本木の横須賀学院勢がしのぎを削る。オープン種目ながら、県高校記録を7年ぶりに塗り替えた棒高跳びの塩田(金井)にも注目だ。

▽日程
 14、15日=ShonanBMWスタジアム平塚
 21、22日=三ツ沢公園陸上競技場

 各種目の6位まで(競歩、混成は4位まで、走り高跳びと棒高跳びは上位6人まで)が6月17~20日に東京都の駒沢陸上競技場(ハンマー投げは大井ふ頭中央海浜公園スポーツの森陸上競技場)で行われる南関東大会に出場。同大会の6位まで(競歩は4位まで、混成は3位まで、走り高跳びと棒高跳びは上位6人まで)が7月29日~8月2日に岡山市のシティライトスタジアムで行われる全国大会に出場する。

卓球



【男子】団体・盤石の湘南工大付
 50年連続の全国総体(インターハイ)出場を昨年達成し、昨年12月の関東選抜大会でも優勝している湘南工大付が充実の布陣で、団体優勝に最も近い。昨春の関東大会のシングルスを制するなど経験十分の青柳や石榑ら実力者がそろう。

 昨秋の県新人大会でシングルス、ダブルスで頂点に立っている慶応は林、白井を中心に、湘南工大付を追い掛ける。

 同新人大会で優勝した三浦学苑には2年の森田らに勢いがあり、桐蔭学園は3年の小澤らに強力な1年生も加わった。

 個人も、湘南工大付と慶応の争いになる。

【女子】抜きんでる隼人
 団体は、今春の全国選抜大会でベスト4入りし、全国有数の強豪になりつつある横浜隼人が抜きんでている。

 2年のエース笹尾は3月の東京選手権ジュニアの部で優勝するなど全国屈指のレベルにあり、個人戦でも全国上位を狙える位置にいる。他にも林、光根らの実力者がおり、選手層は厚い。

 横浜隼人を追うのは相原。昨夏のインターハイにも出場しているエース野中がけん引する。

 横浜商は市川、横浜創英は福永を中心に上位2チームに対抗していく。

 個人も横浜隼人勢が中心の争いになりそうだ。

▽参加
 男子154校、女子68校
▽個人・日程
 14日=男女ダブルスベスト4まで(西湘地区体育センターほか)
 21日=男女シングルスベスト4まで(宮前スポーツセンターほか)
 22日=男女シングルス・ダブルス決勝リーグ(保土ケ谷スポーツセンター)

▽団体・日程
 6月11日=男子ベスト16まで(南毛利スポーツセンターほか)
 12日=男女ベスト4まで(潮風アリーナ)
 18日=男女決勝リーグ(南毛利スポーツセンター)

 団体は男女各2校、シングルスは男子7人、女子5人、ダブルスは男女各3組が、7月31日~8月5日まで岡山県総社市で行われる全国大会に出場する。


ハンドボール


【男子】創学館、法政二2強
 昨秋の県新人大会と今春の関東大会県予選を制した横浜創学館と、昨夏の全国総体(インターハイ)準優勝の法政二がリードする。

 横浜創学館はエース長澤が攻撃の要。法政二は主将の加藤を中心とした堅守速攻のスタイルでライバルに雪辱を期す。

 関東大会県予選3位の桐光学園は主将の飛松ら好選手がそろう。全国選抜大会県予選で4強の湘南工大付も仲皿を中心に2強に迫る。

 横浜南陵も上位4校と力の差はない。慶応、生田、浅野も成長を遂げている。

【女子】高津が一歩リード
 高津が抜けている。昨秋の県新人大会と1月の全国選抜大会県予選で頂点に立ち、今春の関東大会県予選も制覇。主将の中村と2年生のサウスポー湯山が攻撃の軸となって得点を重ねる。

 昨年のインターハイで8強の横浜創英は、有力選手が卒業した穴を主将の大井上らがどれだけ埋められるか。横浜平沼は主将の小野がチームをもり立てるほか、昨年けがで離脱していたエース木村が復帰予定。

 井上が率いる荏田も上り調子で、相模原中等、川和、上溝南、湘南も上位をうかがう。

▽参加
 男子84チーム、女子55チーム

▽日程・予選トーナメント
 14日=男子1、2回戦(厚木商高ほか)
 15日=男子3回戦と女子1、2回戦(県相模原高ほか)
 22日=男女準決勝、決勝(上溝南高)

▽日程・決勝トーナメント
 6月11日=男女準々決勝(西湘体育センターほか)
 12日=男女準決勝(西湘体育センター)
 19日=男女決勝(浅野高)

 男女とも優勝チームが8月2~7日に山口県周南市などで行われる全国大会に出場する。

弓道



【男子】慶応が団体筆頭
 5人立の団体は、昨秋の全国選抜大会県予選を制した慶応が優勝候補筆頭。前回覇者の山北も連覇を目指すほか、昨秋の県新人大会で優勝した向の岡工に勢いがある。3月の東日本大会に出場した厚木北や湘南学院、小田原も力を付けている。

 個人は関東大会県予選を制した毛利(向の岡工)が有力。篠田とともにチームをけん引する。昨年の全国総体(インターハイ)を経験した関野(山北)のほか、中村、八尾(ともに慶応藤沢)、筒井(南)、上杉(横浜商大)も力を付けている。

【女子】実力校そろい混戦
 団体は混戦模様だ。全国選抜大会に出場した厚木、昨年の県新人大会で頂点に立った東、3月の東日本大会に出場した慶応藤沢の力は接近する。湘南学院、鎌倉女子大が追っている。

 個人は全国選抜大会県予選2位の坂井(足柄)、昨年の国体県予選4位の名雪(湘南学院)に注目。千葉、眞板(ともに厚木北)、松八重(金沢)、梶村、苗村(ともに慶応藤沢)も優勝争いに絡んでくる。

▽参加
 男子64校401人、女子68校411人

▽日程
 15日=男子個人戦、同団体1次予選まで(厚木東高)
 22日=女子個人戦、同団体1次予選まで(厚木東高)
 6月19日=男女団体2次予選、決勝リーグ(県立武道館)

 男女とも団体戦優勝校と個人戦上位2人が、8月3~6日に鳥取・鳥取県立武道館で行われる全国大会に出場する。

ソフトテニス


【男子】団体・充実の相洋がリード
 団体は戦力の充実した相洋がリードする。共に3年生の柴田、原碩組をはじめ昨秋の県新人大会個人戦で3組が8強入りし、団体戦も制した。

 前年王者の横浜創英も主将の野崎と今本のペアらに力がある。関東大会県予選団体3位の東海大相模は、1年時から主力を務める主将の為我井を中心にまとまりがある。同4位の慶応、伊勢原なども上位を狙える。

 個人は4月の関東大会県予選で準優勝の平野、中島組(小田原)、同3位の松元、小幡組(秦野)と団体有力校の選手の争いになる。

【女子】勢い乗る日大藤沢
 日大藤沢が勢いに乗る。関東大会県予選は登録8選手のうち1年生が半数を占めながら優勝。昨年U-14(14歳以下)日本代表に入った鈴木が今春入学。主将の森瑞とのペアは多彩な攻撃を仕掛けていく。

 追うのは橘。関東大会県予選で個人準優勝の安土、鈴木組を中心に総合力が高い。同予選で団体3位の小田原は、2月の県高校選手権シングルスを制した桑野とサウスポー山田のペアが中心。関東大会県予選団体リーグ戦で日大藤沢に唯一の土をつけた。

 このほか相洋や横浜清風、茅ケ崎、高津などの公立勢も上位を狙う。

 個人は団体上位校の選手に加えて、同予選3位の林、冨田組(鶴嶺)も食い込んできそうだ。

▽参加
 男子93校184組、女子98校156組。

▽個人・日程
 14日=男女2回戦まで(男子は小田原テニスガーデン、女子は川崎等々力庭球場)
 15日=男女決勝まで(男子は小田原テニスガーデン、女子は川崎等々力庭球場)

▽団体・日程
 6月11日=男女ベスト16まで(小田原テニスガーデンほか)
 12日=男女決勝まで(男子は川崎等々力庭球場、女子は小田原テニスガーデン)

 男女とも団体は優勝校、個人は上位8組が、女子は7月29~31日、男子は8月2~4日に、岡山県備前テニスセンターで行われる全国大会に出場する。

 
 
 
 

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