第54回県高校総体兼全国高校総体(インターハイ)県予選会(県高体連など主催、神奈川新聞社など後援)は8日、県内各地でアメリカンフットボール、サッカー女子などに熱戦を繰り広げた。
関東大会県予選を兼ねたアメリカンフットボール決勝は慶応が21-9で法政二を下し、2年連続16度目の頂点に立った。関東大会出場校決定戦は横浜南陵が岸根に46-0で勝ち、第3代表の座をつかんだ。
サッカー女子決勝は星槎国際が湘南学院を2-0で下し、2連覇した。
星槎国際 2−0 湘南学院
(前 2−0|後 0−0)
▽得点者【星】加藤、宮澤
(星槎国際は2年連続2度目の優勝。同校は6月4~6日に千葉県で行われる関東地区予選に出場)
歴史つなぐパスワーク
冬の県新人大会と同じ顔合わせとなったサッカー女子決勝。星槎国際が雪辱を果たすとともに2連覇を達成した。まだ創部3年目のチームだが、攻撃重視で着々と実績を積んでいる柄澤俊介監督(42)は「今まではポゼッション(ボール保持)して、ただ崩していくだけだったが、今は細かいところまで修正できている」と喜んだ。
次々とパスを回して試合をコントロールした。先制点は前半26分。中盤でMF山室-MF百瀬と渡り、縦パスが入るとFW加藤が素早く裏のスペースへ。左足でGKとの1対1を制した1年生は「絶対決めるという強い気持ちでした」と喜び、その2分後に2点目を加えたU-17(17歳以下)日本代表候補のFW宮澤は「星槎の歴史をつなげた。そこは一安心」と胸を張った。
昨年は初出場した関東大会1回戦で敗退。当時の悔しさを忘れていない主将の山室は「公式戦だと緊張して自分たちのプレーができないことがある。ぶれないでやりきりたい」と、今度は1年前のリベンジを期した。
2冠逃した湘南学院
湘南学院は県新人大会との2冠を逃した。相手と同じシュート11本を放つも無得点。木村監督は「フィニッシュの精度と、一人一人のゴールへの意欲が足りていない」と反省を促した。
次戦は秋の全日本高校選手権県予選。主将のMF白井は「最後までやりきるプレーをしていく。全員の気持ちを合わせて練習していきたい」と雪辱を誓った。