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井上尚「圧勝」宣言 8日、WBO世界戦

スポーツ | 神奈川新聞 | 2016年5月2日(月) 02:00

練習を公開したWBOスーパーフライ級王者の井上尚弥=横浜市の大橋ジム(共同)
練習を公開したWBOスーパーフライ級王者の井上尚弥=横浜市の大橋ジム(共同)

 世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級タイトルマッチ(8日・有明コロシアム)で2度目の防衛を目指す23歳の王者の井上尚弥(大橋)が1日、横浜市内で練習を公開し「体調は今までで一番整っている。今回も圧倒的な内容で勝ちたい」と抱負を語った。

 スパーリングは行わず、ミット打ちなどで汗を流した。約110回をこなしてきたスパーでは相手を再三倒してきたという。技巧派とされるダビド・カルモナ(メキシコ)との一戦へ「自分の技術を見せられる試合になると思う」と自信を示した。

強打に磨き 会長驚嘆


 2度目のスーパーフライ級王座に挑む井上尚弥に死角は見当たらない。スパーリングを110回重ねてきたが、周囲に衝撃を与えたのは3階級上、フェザー級の日本ランカーとのスパーだった。

 試合で使う8オンスのグローブよりも重い14オンスを使い、ガードの上から右肘の骨を折ったという。「35年、ボクシングをやっていて初めて見た光景」。ジムの大橋秀行会長(51)が驚嘆の声を上げたほど強打に磨きをかけている。

 パワーアップした背景には2月の静岡・熱海キャンプでの下半身強化がある。5日間、砂浜で毎日8キロの走り込みとダッシュを繰り返した。本人も「それが一番効いている。かなり走り込んだ」と自信を示す。

 対するカルモナはテクニックに優れる。「自分から前に出てくるボクサーじゃない。今までと違った試合になる」。距離を取ろうとする相手をいかに仕留めるか。

 「今までやってきた技術、パワーの全てを見てほしい」。23歳の怪物は不敵に言った。

 
 

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