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壁高く、湘南完敗 地元平塚で浦和に

スポーツ | 神奈川新聞 | 2016年3月21日(月) 10:33

【湘南-浦和】湘南・高山(右)が果敢に攻め込むも、浦和・遠藤(左)らの守備に阻まれる=BMWス
【湘南-浦和】湘南・高山(右)が果敢に攻め込むも、浦和・遠藤(左)らの守備に阻まれる=BMWス

 明治安田J1第1ステージ第4節最終日は20日、ShonanBMWスタジアム平塚などで2試合が行われ、湘南は2位の浦和に0-2で完敗した。まだ勝ちがない湘南は勝ち点2。昨季王者の広島は5-1で大宮に大勝し、今季初勝利で同5とした。大宮は同6。

 J1はワールドカップ(W杯)アジア2次予選のため来週は開催されず、第5節は4月1、2日に実施される。

新人神谷デビュー


 青森山田高出身のルーキー神谷が途中出場でプロデビュー。後半44分に相手選手2人の間を抜いて放った2本目のシュートは枠を捉えたが、相手GKに好セーブされた。「思いきりさだけでなく、プラス何か工夫してできればよかった」と悔やんだが、この試合で最もゴールの気配を感じさせた。

 U-19(19歳以下)日本代表としてバーレーンに遠征する。「浦和相手に少し自分のプレーを出せたのは自信になる。成長して帰ってきたい」と意欲的だった。(BMWス)

前向き乗り越えろ

 ここまで11試合勝てていない浦和はやはり高い壁と認めざるを得ない。先発の半数近くが日本代表あるいは代表候補というビッグクラブに今回も歯が立たなかった。

 前半終了近くまでは激しいプレスで自由を奪っていたが、選手に当たってコースが変わるシュートが不運にもマウスに吸い込まれると、この1点が重くのしかかった。

 運動量や球際の競り合いで互角以上の戦いを演じるものの、相手の最終ラインの中央を陣取っていた元チームメートらが築く網を破れない。「どんなプレーをしてくるか予測はつきやすかった」。2種登録を含めれば昨季まで湘南に6季在籍したU-23(23歳以下)日本代表の主将遠藤のコメントだ。

 放ったシュートは4本にとどまり、菊地は「ボールを奪った後の精度が違った」と浦和との差を認める。攻め急ぎなどでボールを失うシーンが多く、途中交代した菊池もまた「技術不足。責任を感じる」と悔しさを押し殺して話した。

 4節までを終え、未勝利は湘南を含めた3チーム。チョウ貴裁監督は「大きな壁なのか、ちょっとした壁なのかは分からない。これを越えなければ2016湘南は、たくましくしっかりとした花が咲かない」。初のノーゴールという課題を受け止め、また前を向くしかない。

 
 

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