
今季も背番号10の左足は頼もしい。J1横浜Mの元日本代表MF中村は12日の第3節、敵地での新潟戦もトップ下で先発出場する見込みだ。開幕戦こそ体調不良で欠場したが、「コンディションは上がってきている」と意欲を示した。
10日の新横浜公園のグラウンドに、シーズン中の見慣れたルーティンが戻ってきていた。中村は居残りでシュートやFKの練習に汗を流し、しっかりと調整。プロ20年目の開幕戦はインフルエンザで不在にしたが、問題はなさそうだ。
今季初出場となった5日の第2節、福岡戦で同点FKを決めるあたり役者が違う。予定外のフル出場で「今週はリバウンドがきつい。37歳の筋肉痛はなめちゃ駄目」と苦笑したが表情は明るい。モンバエルツ監督は「今週は回復させるため、全てのトレーニングをやっていません。週末はいい状態で出てほしい」と願い、紅白戦を一部免除される場面もあった。
チームは2試合が終わって、奪った得点は中村のFK1点のみ。ワントップはルーキー和田や富樫を試し、左MFはやはり新人でユース出身の遠藤が先発組で調整する。攻撃の全権を握るベテランは「ピンポイントのクロスを出したり、若い選手の良さを出したい」と活躍を誓った。