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日産カップ争奪第42回 高学年も低学年もナイスプレー

スポーツ | 神奈川新聞 | 2016年2月16日(火) 16:37

【高学年決勝・バディーSC-横浜FMプライマリー追浜】延長後半4分にゴールを決めるバディーSC・宮下(右) =日産スタジアム
【高学年決勝・バディーSC-横浜FMプライマリー追浜】延長後半4分にゴールを決めるバディーSC・宮下(右) =日産スタジアム

一致団結で栄冠

高学年の部はバディーSCが優勝



 最後まで積極的に猛攻 延長に結実

 「みんなの気持ちが一つになったから、延長で2点取れた」。そう言って胸を張った主将のDF杉田の言葉が、小学校で最後の大会に懸けた思いの強さを物語った。高学年の部は、バディーSCが7大会ぶりに歓喜の輪をつくった。

 前線から最終ラインまで集中力を発揮し、序盤から猛攻を仕掛け続けた。延長前半に混戦から先制点を決めたMF品田が「ゴールに突き進む」と戦術を語るようにチームは積極性を失わず、シュート数でも相手の1本に対して16本と圧倒。中央大会5試合無失点という堅守でも上回った。

 県チャンピオンシップと関東少年サッカー大会で準優勝。主将は苦い経験の中に「いろいろなことが学べた」という。高橋伸忠監督(43)は「何を言わなくても、絶対やるんだという気持ちを持っている」と意識の高さをたたえた。

 かつて低学年とのアベック優勝も果たした強豪が頂点に返り咲いた。卒業後は6人がJクラブの育成組織に入団する。延長後半に2点目を決め、横浜MでJリーガーを目指すFW宮下は「ジュニアユースで全国優勝して、日本代表にも選ばれたい」と大きな夢を語った。 



【評】終始優勢だったバディーSCが延長で2ゴールを挙げた。延長前半3分にMF品田が左CKから、こぼれ球を押し込んで先制。同後半4分にはFW宮下がカウンターから加点した。

 横浜FMプライマリー追浜はシュート1本と好機が少なかった。


好機乏しく力尽きる
 4大会ぶりの優勝を狙った横浜FMプライマリー追浜だが、好機が乏しかった。主将鹿取は「ボールを取った後(のプレー)が雑だった。何もできなかった」と悔やむ。放ったシュートはわずか1本。無得点のまま迎えた延長戦で2点を奪われて力尽きた。

 ここまで4戦18得点の攻撃力を大一番で見せることはできなかったが、市川監督は「現状の力は全部出してくれたと思う。これを糧に次のカテゴリーで頑張ってもらいたい」と選手たちの今後に期待を寄せた。

PK戦制し頂点

低学年の部は横浜FMプライマリーが制覇





昨年の悔しさバネに攻守にヒーロー
 PK戦までもつれた低学年の部決勝。横浜FMプライマリーの5人目のキッカー、MF小野がこん身の一撃でネットを揺らすと、ピッチの上で笑顔の花が咲いた。

 流れを引き寄せたのは1本目だ。今大会で何度もチームを救ってきたGK福井がゴール右下へのシュートを好セーブ。意図的に空けた右のスペースに相手を誘い、鋭い反応で駆け引きを制した守護神は「6年生からも『(PKを)止めてヒーローになれ』と言われていたのでよかった」と満面の笑みだ。

 窮地を救った殊勲者も忘れてはいけない。先制される苦しい展開を打ち破ったのは、準決勝でも2点を決めているエースFW齋藤。0-1の後半14分、小野からパスを受けてペナルティーエリア右の難しい角度から右足で決めた。「(相手の)連覇を食い止めたかった」。豪快な同点ゴールを誇った。

 「去年は出られなくて悔しかった。言葉では表せないくらいうれしい」と主将のDF舩木は実感を込める。前回大会は人数がそろわず、出場を辞退。大会史上初の4連覇はかなわなかったが、チームは着々と力を蓄え、2大会ぶりの舞台で見事に王座奪還を果たした。 


追加点遠く連覇逃す
 低学年決勝で、2連覇を狙ったバディーSCはPK戦で惜敗した。主将のMF柳沼は「もっといっぱい攻めて、もっと早く点を決めていれば、こんなことにはならなかった」と涙ぐんだ。

 前半19分に、その主将がFKのこぼれ球を押し込んで先制。その後も主導権を握って何度もゴール前に迫ったが、追加点が遠かった。大山真人監督は「ワールドカップ決勝の舞台で感動するサッカーをしてくれた。負けたことがいつか財産になる」と意義を強調していた。

3位決定戦




MF矢越が大暴れ
 低学年3位決定戦はFCパーシモンが10得点と圧倒した。「(準決勝で)マリノスに負けた悔しさをはね返すように頑張った」と主将のMF戸村。前半7分にFW白井が個人技でネットを揺らすと、以降も攻撃の手を緩めなかった。

 中でも光ったのはトップ下のMF矢越。後半17分に中央に切り込んで10点目のシュートを決めるなど、4得点と大暴れした。「冷静に判断できたのがゴールにつながった」と胸を張り、「次は優勝して終わりたい」と早くも来年を見ていた。

J対決 川崎が制す
 Jリーグの育成組織対決となった高学年3位決定戦は、川崎フロンターレが後半の2得点で突き放した。

 中盤のスペースをうまく使ってボールを回して攻勢を強めると実ったのは3分。縦パスに抜け出したMF秋葉が「絶対決めようと思っていた」と右足で均衡を破り、15分には主将のMF小室がドリブルで持ち込んで加点した。県チャンピオンシップを制した好チームを引っ張ってきた小室は「来年にもつながるいい試合だった」とジュニアユースでの飛躍を誓った。


低学年決勝でPK戦を制して優勝した横浜FMプライマリーの選手たち
低学年決勝でPK戦を制して優勝した横浜FMプライマリーの選手たち
 
 

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