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湘南、J2札幌と練習試合 新戦力、戦術に順応

スポーツ | 神奈川新聞 | 2016年2月5日(金) 02:00

札幌との練習試合でシュートを放つ湘南・高山(左)=沖縄県総合運動公園陸上競技場
札幌との練習試合でシュートを放つ湘南・高山(左)=沖縄県総合運動公園陸上競技場

 J1湘南は4日、7日目を迎えた沖縄キャンプでJ2札幌と練習試合をした。沖縄合宿3回目の対外試合は35分3本で行い、合計スコア0-1で敗れた。

 フォーメーションは昨季までの「3-4-3」。1、2本目は主将高山、副主将三竿ら昨季の主力に、甲府から加入した下田や青森山田高を今春卒業予定の神谷ら新戦力を組み込んだ布陣でいずれもスコアレスドロー。昨季の控えメンバー中心の3本目に1点を失った。

 27日の開幕まであと3週間余り。チョウ貴裁監督は「まだ90分走れるコンディションでやっているわけではない。課題が出たら課題を修正することが大事」と前向きに話した。

 6日にはJ1名古屋、J2水戸との練習試合を予定している。

進化途上の新スタイル



 豊富な運動量と球際の激しさを見せた湘南だが、昨季の主力中心で臨んだ1、2本目は無得点。戦力の顔ぶれが大きく変わる中、新たなスタイルを模索するチームはまだ進化の途上だ。

 ただ、新たな可能性が垣間見えたのは2本目。コンパクトな陣形を保ち、果敢なボール奪取から縦への鋭い推進力を見せた。左右のワイドに張った下田、奈良輪の新戦力は積極的な攻め上がりで好機を演出。「いかにボールを奪って前に出て行くかが一番のポイント。いい形で奪えたときは、得点になる可能性が高いというのは実感として持っていると思う」とチョウ貴裁監督。昨季までサイドアタッカーを務めた菊池を守備的MFで起用するなど新たなオプションも探っている。

 新チームが始動して3週間余り。オフには昨季までチームを支えたボランチ永木やU-23(23歳以下)代表の遠藤ら主力が流出したが、新加入選手の戦術理解度は徐々に高まっている。新主将の高山は「練習はすごいきついと思うけど、湘南のサッカーに順応してきている」と手応えを話す。

 9日間の沖縄キャンプも終盤に差し掛かり、総仕上げとなる6日にはJクラブ2チームとのトレーニングマッチを予定。「この時期は自信をつけたいし、点を取っていい内容で勝てたらいい。しっかり開幕につながるようにしたい」とキャプテンは前を見据えていた。

 
 

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