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桐蔭、貪欲に挑む 7日準決勝、全国高校ラグビー

スポーツ | 神奈川新聞 | 2016年1月7日(木) 02:00

準決勝を前に軽快な動きを見せた桐蔭学園フィフティーン=神戸製鋼灘浜グラウンド
準決勝を前に軽快な動きを見せた桐蔭学園フィフティーン=神戸製鋼灘浜グラウンド

 第95回全国高校ラグビー大会は7日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で準決勝2試合が行われる。準優勝した第93回大会以来2大会ぶりの決勝進出を狙う神奈川代表の桐蔭学園は石見智翠館(島根)と対戦する。試合開始は午後2時10分。

 桐蔭は前日の6日、神戸市東灘区の神戸製鋼灘浜グラウンドで約2時間、ポジショニングやセットプレーの確認に汗を流し、最終調整した。初の4強となった石見智翠館は、軽いゲーム形式の練習で汗を流した。

決勝懸け石見智翠館戦

 2大会ぶりの決勝を懸けた戦いを前にしても桐蔭学園は「普段通り」を貫いた。激しいぶつかり合いが予想される嵐の前の静けさだろうか、選手たちは時折笑顔を見せながら、これまでと変わらないメニューを淡々とこなした。

 「疲れはリフレッシュできた。大きなけがもなく順調」。藤原秀之監督(47)も充実感を漂わせる。

 相手チームはバックスを中心に高校日本代表候補を5人そろえる。副将のフランカー柴田は「よく走る選手が多い。早いタイミングでディフェンスを仕掛けたい」と警戒。平均体重では桐蔭が4キロほど上回るFW陣で主導権を握りたい。

 初めて4強入りした石見智翠館とは一部の選手が昨秋の国体2回戦で肌を合わせた。島根県代表の同校に対し、神奈川代表は県選抜チームとして出場。主将のSH齋藤、ナンバー8栗原ら先発の過半数に桐蔭の選手を並べ、コンタクトプレーを起点に29-22で競り勝った。

普段通り貫き充実感

 ここまで全3試合で一度もリードを許していない桐蔭フィフティーン。明るい材料も多いが、今大会初のシード校との対戦の意味を選手たちは肝に銘じている。

 「国体で勝ったことは振り返りたくない。気を緩めたくないので」と口元を引き締めるキャプテンは「ここからは競り合うこともあるはず。ゴールキック1本の重みが増す。とにかく得点にこだわりたい」。おごらず、貪欲に挑んでいく。

「FW戦で打開したい」/桐蔭・藤原監督 一問一答


記者の質問に答える藤原監督=神戸製鋼灘浜グラウンド
記者の質問に答える藤原監督=神戸製鋼灘浜グラウンド

 桐蔭学園の藤原秀之監督(47)は、気負うことなく準決勝の展望などを語った。

-ここまで3試合の戦いぶりは。
 「選手たちはよくやってくれている。一つ一つ勝ち上がるごとに成長を感じる」

-4強まで勝ち上がった原動力は何か。
 「3年生の存在が大きい。副将の柴田を中心にゲーム中の役割を理解できている。(全試合で)先手を取って流れをつかめていることも要因」

-石見智翠館の印象は。
 「機動力のある選手が多い。個人技の光る選手もいるが、サポートに回る選手も質が高い」


-どう戦うか。
 「大前提にまず走ること。ボールを持っているチームが優位に立てる。FW戦で打開したい。タックルが相手にどれだけ合うかがディフェンスのポイントになる」

ゲーム形式で調整/石見智翠館

 石見智翠館はFWやバックスごとに連係の確認を行い、最後はゲーム形式で調整した。準々決勝で右太もも裏を痛めて途中交代した岡山主将も一部の練習には参加。安藤監督は「回復してきている。やってくれると思います」と話し、先発起用を示唆した。

 初めての4強入りで選手の士気は高い。準々決勝でトライを奪ったCTB小幡は「疲れはあんまりない。ここまで来たらやるしかない」と気合十分。WTB仁熊も「優勝で新しい歴史をつくりたい」と意気込んだ。

 
 

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