
Jリーグは5日に全日程が終了し、広島の年間優勝で幕を閉じた。タイトル獲得を目標に掲げた川崎、横浜Mはそれぞれ年間6、7位と優勝争いに食い込めなかった。2年ぶりのJ1に挑んだ湘南は8位と健闘した。県勢3クラブの今季の戦いぶりを振り返る。
けが人多く
5位に終わった第1ステージからの巻き返しと、悲願のタイトル獲得を誓った川崎の第2S。大久保に次ぐチーム2位の9得点を挙げていたブラジル人アタッカーのレナトが、中国のクラブへ電撃移籍したのを皮切りに、開幕直後から誤算続きだった。
一層の奮起が期待された攻撃陣だったが、第1Sで2得点にとどまった小林は7月にけがで再離脱。6月に独ボーフムから復帰した田坂も負傷。前線2人が不在で攻撃の迫力を欠いた8月は、4戦未勝利と優勝戦線から遠ざかる要因になった。
主将の中村が、振り返る。「課題は明白。けが人を出さないこと。(レギュラー選手がそろい)はまったときには他のチームより断然面白いサッカーだけど、はまらないとあっけない」