高校バレーボールの第21回県選手権兼第68回全日本選手権大会(春高バレー)県予選会最終日は15日、藤沢市の秋葉台文化体育館で男女の準決勝と決勝を行う。準決勝の対戦カードは男子が橘-弥栄、慶応-荏田、女子が橘-伊勢原、三浦学苑-大和南。決勝進出の男女各2校が来年1月の本大会の出場権をつかむ。大一番の戦いを展望する。
【男子】
雪辱に燃える慶応
慶応×荏田
県総体では荏田に軍配が上がったが、慶応もタレントがそろう。
全国総体ベスト16の荏田は長身の斎藤、技巧派竹田の両エースが高い得点能力を誇る。両サイドからの攻撃に加え、ブロック力もある。
慶応は初の本大会を狙う。高校選抜に選ばれたエース富澤、中学時代に世代別の日本代表に入った1年加藤靖、185センチのセッター吉田ら力がある選手が多い。
橘の優位 揺るがず
橘×弥栄
5連覇を狙う橘の優位は揺るがない。伝統のサーブ力に加え、セッター田中、センター柴田を中心に多彩な戦術が光る。レフト武田、ライト紅林の移動攻撃も相手を翻弄(ほんろう)する。
2年生中心の弥栄はセッター金子を起点としたスピードある攻撃で対抗する。ライト高城、3年のレフト中村がどれだけ打ち込めるかが展開を左右しそうだ。
【女子】
個の力高い大和南
三浦学苑×大和南
個々の力で大和南に分があるが、初めてベスト4に勝ち上がった三浦学苑も侮れない。
大和南は主将市川の故障が懸念材料。下級生主体だが、セッター井口のトスワークと1年のレフト若松が機能すれば主導権を握れるはずだ。
三浦学苑は準々決勝で鶴嶺にストレート勝ち。勢いに乗る。大黒柱は3年のセンター川崎(山かんむりに奇)。2年のサウスポー林を筆頭に攻撃力はある。
橘は主力に安定感
橘×伊勢原
昨年と同カード。県総体女王で和歌山国体5位の橘が優位だ。攻撃陣は181センチのセンター甲、技巧派のレフト井上が引っ張る。主力5人が3年と攻守に安定する。
伊勢原はチームの完成度が高い。5回戦で相原にフルセットの末競り勝つなど波に乗る。前回18年ぶりの本大会を経験したエース榎本、セッター齋藤を軸に、勝利した昨年の再現を狙う。