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世界選手権9日開幕 パワーリフティング74キロ級の大谷選手
世界一狙う求道者「マックスの力出す」

スポーツ | 神奈川新聞 | 2015年11月6日(金) 15:58

トレーニングに汗を流す大谷さん=横浜市中区
トレーニングに汗を流す大谷さん=横浜市中区

 バーベルを用いて脚、腕、背筋の総合的な強さを競うパワーリフティングの世界選手権(9日開幕・ルクセンブルク)に出場する力自慢がいる。74キロ級の日本代表の大谷憲弘=逗子市出身。ことし6月の国内予選で日本記録を更新し、昨年に続いて大舞台に乗り込む35歳は「目標はもちろん世界一」と頂点を狙っている。

 「立つ」「押す」「引く」の動作を基にしたウエートトレーニングを競技化したというパワーリフティング。バーベルを肩に担いでしゃがんだ姿勢から立ち上がる「スクワット」(立つ)、ベンチ台にあおむけになって胸の上で持ち上げる「ベンチプレス」(押す)、床に置いたバーベルを足と背中が伸びきるまで持ち上げる「デッドリフト」(引く)の3種目で、合計重量を競い合う。各種目とも3回の試技をこなす。

 競技人口はおよそ2万人。幅広い年齢層に愛好され、ことしの和歌山国体では公開競技として実施されている。

 大谷は日本の第一人者。6月に小田原アリーナで行われた全日本選手権の同級で、スクワット(305・5キロ)と3種合計(790・5キロ)で日本新記録を出して2連覇を遂げた。「まずは勝つことが最優先の場所。練習量もしっかりできていて100パーセント勝てる自信、日本記録を出せる自信もあった」。会心の勝利で再び世界への挑戦権をつかんだ。

◇◇◇ 「強くなりたい」。東海大在学中は格闘技に没頭。当初は体づくりの一環で始めたパワーリフティングだが、「自分の考えた理論や取り入れた練習メニューが全て数字に反映されていくし、周りの人より記録が伸びたのが楽しくて」と10年前に本格的に転向した。競技開始2年目には全日本選手権で準優勝。めきめきと頭角を現した。

 飲料メーカーの社長として忙しくする傍らでトレーニングも怠らない。フォームなどに気を配りながら重量、回数に変化をつけて深夜まで筋肉と語り合う。

 3年前には横浜市内に念願のトレーニングジムを開設。下は高校生から上は60代まで幅広い年代の同志に囲まれ、大いに刺激を受ける。「全日本で上にいきたいという人たちと一緒に練習できてモチベーションを保てている」。気になった専門分野の論文の執筆者には直接連絡を取って教えを請うほどの求道者だ。

◇◇◇ 各国のトップ選手が集う世界選手権は独特な雰囲気に包まれる。それだけに「空気にのまれないことが一番重要」とにらむ。本番でバーベルを上げる瞬間に照準を合わせて、集中力を極限まで高めていく。

 これまで全日本で優勝3度の実績を誇るが、世界では67・5キロ級で出場した2009年大会の5位が最高成績。日本記録を更新して臨む今大会には大きな自信を持って臨む。「コンディションは悪くない。自分のマックスの力を出すことによって、世界一も近いところにある」

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