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勢い乗せた主将の一打 桐蔭大が秋5連覇に王手

スポーツ | 神奈川新聞 | 2015年10月21日(水) 03:00

延長10回に代打でサヨナラ犠飛を放ち、喜ぶ桐蔭横浜大・高橋塁ら=横浜スタジアム
延長10回に代打でサヨナラ犠飛を放ち、喜ぶ桐蔭横浜大・高橋塁ら=横浜スタジアム

 神奈川大学野球秋季リーグ第7週第1日は20日、横浜スタジアムで神奈川大-関東学院大、神奈川工大-桐蔭横浜大の各1回戦を行い、桐蔭大が延長タイブレークの末に4-3で先勝した。首位の桐蔭大は21日の工大戦に勝てば秋季リーグ5連覇が決まる。もう1試合は神大が2-1で関東大を退けた。

 桐蔭大は、2点を追う十回1死満塁から豊島賢人(4年)の2点右前打で同点とし、代打高橋塁(2年)の右犠飛でサヨナラ勝ちした。神大はエース濱口遥大(3年)が5安打1失点で完投し、今リーグ初勝利を挙げた。

 第2日は21日、同スタジアムで、桐蔭大-工大、関東大-神大の各2回戦を行う。

 2点を奪われ、迎えた延長十回裏の攻撃。1死満塁から始まるタイブレークで、桐蔭横浜大の齊藤博久監督(49)が打席に送ったのは、「一番練習するキャプテン。受け身にならずに攻めていける選手」と信頼を置く主将の豊島だった。

 その初球。振り抜いた打球は飛び付いた二塁手のグラブをかすめて右前へ転がり、三走に続いて二走も生還した。

 拳を何度も突き上げた主将の頭には、この秋に2戦ともタイブレークで落とした関東学院大とのゲームがあった。「自分も打てず負けていた。三度目の正直で思い切っていった」という。

 この同点打で勢いに乗り、桐蔭大は代打高橋塁の犠飛でサヨナラ勝ち。ヒーローの2年生は「キャプテンがつないでくれたので、どんな形でも点を取りたかった」と声を弾ませた。

 これで秋季リーグ5連覇に王手をかけた。桐蔭大は初優勝した2009年春以降、春秋のどちらかで必ず優勝している。豊島は「優勝を逃した代はないので」と主将としてのプレッシャーを打ち明けつつ、「勝たなきゃいけないではなく、やってきたことを信じれば結果は付いてくる」と、伝統の強みも感じている。

 指揮官は決戦を前に、秋季リーグ開幕当初から言い続けてきた言葉を繰り返した。「今年のチームは春も4位で力はない。過去の栄光は関係ない。チャレンジャーとして目の前の試合を戦うだけだ」

 
 

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