
鉄人の快挙達成が近づいている。元日本代表でJ1横浜MのDF中沢佑二(37)が17日のホーム神戸戦(日産スタジアム・14時)で、史上4人目となる通算500試合出場に達成することが濃厚だ。厳しい自己管理の下、常に第一線を張ってきた名センターバックは「一番欲しいものは勝利。いい形で終わることが一番」と記念日を白星で飾る。
ブラジルでの下積みを経てV川崎(現東京V)でデビューしたのが、16年前の21歳。練習生から成り上がった努力家は、2002年に移籍した横浜Mで不動の地位を築いてきた。
「500(試合)が目標だったわけじゃない。結果が500だった」。あくまでも目の前のゲームに常に全力を尽くしてきた。
500試合に達したのは600試合の楢崎(名古屋)、517試合の伊東(J3長野)、501試合の山田(浦和)の3人だけ。ただ、中沢にとって節目の数字も通過点にすぎない。昨季は全試合にフル出場し、今季も全試合でフルタイム、ピッチに立ち続けている。
警告のないクリーンなファイトと、故障のない体づくりが支えている。酒は一滴も飲まず、午後10時就寝、午前6時起床の規則正しい生活を送る。クラブで長くコンビを組んでいる栗原は「マイク・タイソンのようだ」と敬意を示し、中村は「偉業だ。どんな監督からも必要とされてきた」とたたえる。