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階段はい上がり強く
神奈川の注目選手〈2〉東海大相模高・投手◆吉田凌

スポーツ | 神奈川新聞 | 2015年10月16日(金) 12:22


今秋の国体優勝の原動力になった東海大相模・吉田=和歌山市・紀三井寺野球場(共同)
今秋の国体優勝の原動力になった東海大相模・吉田=和歌山市・紀三井寺野球場(共同)

 栄光と挫折に満ちた高校野球の3年間だった。小笠原慎之介とともにダブルエースとして、東海大相模を支えてきた吉田凌。右腕は階段をはい上がっていくたびに強くなってきた。

 2年夏は「絶頂期」だった。神奈川大会決勝の向上戦で、大会記録に並ぶ20奪三振をマーク。150キロ近くの直球と落差あるスライダーで全国に名を知らしめた。

 だが、その年の11月、左腰に痛みが走った。骨にひびが見つかった。実戦復帰まで3カ月も要するとの診断だった。

 「階段は上りだけじゃない。下るときだってあるんだ」。門馬敬治監督(45)の言葉を胸に刻んでリハビリに励み、マウンドに戻ってきた。その右のエースに再び痛みが襲ったのは、今夏の全国選手権大会の期間中だった。

 
 

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