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桐蔭、再び宿敵の壁 全国高校ラグビー

スポーツ | 神奈川新聞 | 2017年1月6日(金) 02:00

3位表彰を受ける桐蔭学園の山本龍主将=花園ラグビー場
3位表彰を受ける桐蔭学園の山本龍主将=花園ラグビー場

 第96回全国高校ラグビー大会第6日は5日、東大阪市の花園ラグビー場で準決勝が行われ、神奈川代表の桐蔭学園は前回大会決勝で敗れた東海大仰星(大阪第1)に21-29で競り負けた。

 桐蔭は前半7分、CTB斉藤大朗(3年)のトライで先制。同14分にはロック高橋広大(同)もトライで続いて14-7で前半を折り返したが、風下になった後半は3トライを奪われ逆転を許した。14-26の後半26分に高橋がこの日2本目のトライを決めたが一歩及ばなかった。

 東福岡は御所実(奈良)に25-24で逆転勝ちした。東海大仰星と東福岡の両校が決勝で対戦するのは東海大仰星が制した第86回、東福岡が勝った第91回に続いて3度目。東海大仰星は2大会連続5度目、東福岡は2大会ぶり6度目の頂点を目指す。

 決勝は7日午後2時5分に開始予定。

伝統貫き敗戦を財産に


 逆転を信じた桐蔭学園の15人がパスをつないだ。21-26の後半ロスタイム。後逸しても「まだ終わらない」とWTB大木が楕円(だえん)球に飛びついて持ち直し、ぼろぼろの体で激しく突進した。攻撃が続いた回数を示すフェーズは「21」。意地はしかし前回王者の厚い壁に阻まれ、反則の笛が鳴った。

 前半、吹きすさぶ追い風を背に先手を取った。キックも交えて押し込み、CTB斉藤と高橋のトライで14-7で前半を折り返した。だが、ナンバー8の主将山本龍の「後半は向かい風。勝っている気はしなかった」との感覚は正しかった。

 敵陣深く侵入しても、風に押し戻されるキックは使えない。互いに持ち味のパスを継続したが、全国選抜大会準決勝、29-26で下した相手は「あの時よりタックルが激しくなっていた」(山本龍)。後半5分に中央を突破されてトライを許すと、中央を固めた桐蔭の右サイドを2度も射抜かれた。

 昨年2月の関東新人大会で優勝を逃し、けが人も続出。前主将のSH斎藤(早大)のような突出した選手も不在だった。「(3年生は)努力した学年。決勝の舞台を踏ませてあげたかった」。藤原秀之監督(48)の言葉が全てだった。

 前回の決勝の雪辱は逃したが、残った財産は多い。卒業後は明大に進学予定の主将は「桐蔭でラグビーができて良かった。ここにしかできないラグビーがある」。ピッチを見れば1年生SH小西ら次代を担う下級生たちが泣きじゃくる1年前と同じ光景がある。敗戦を糧に、またここで暴れてくれるはずだ。

斉藤躍動、観衆沸かす


 14-26の後半26分。強烈なタックルを見舞われたCTB斉藤は敵陣深くで倒された。「まだ終わっていない」。四肢ではいながら必死に前進。SH小西、ロック高橋とつなぎ、桐蔭学園の最後のトライに実らせた。

 大会屈指の好選手に対するマークは厳しかった。ある強豪校は斉藤のプレー映像を取り寄せ、控え選手に同じ動きをさせて練習した。この日も複数人に囲まれたが、むしろ燃えた。ラグビーを始めた頃から変わらないのは「相手を抜くのが楽しい」。そのプレーがスタンドをどよめかせた。

 前半7分、敵陣深くのラックから左に抜けだした。ギア全開でゴールラインへ突き進むと、相手2人のタックルを受けながら右サイドへ素早く体を回転。かわすようにトライをねじ込んだ。

 前回大会の決勝に続いて宿敵からトライを奪った。3本のGKも全て決めたが「やっぱり勝たないと」と目を赤らめた。卒業後は主将のナンバー8山本龍、ロック高橋とともに明大に進学予定。「ラグビーを続ける上でこの悔しさは絶対に忘れません」と斉藤。観衆を再び沸かせる日は近い。


【桐蔭学園-東海大仰星】前半7分、中央ラックから斉藤が先制のトライを決める=花園ラグビー場
【桐蔭学園-東海大仰星】前半7分、中央ラックから斉藤が先制のトライを決める=花園ラグビー場

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