松本、頂点逃し次見据える
ボクシングの少年ライトフライ級決勝で敗れた松本は「なかなか自分の理想のボクシングができなかった。あとひとつだったのに悔しい」。
決勝は前掛かりに懐に飛び込んでくる永田(熊本)にリズムを乱され、「相手を止めようとして力みすぎてしまった」。8月の全国高校総体に続いて頂点を逃した。
6月のアジア・ジュニア選手権で銅メダルに輝いた期待の高校1年。「まだ全国を取るチャンスはある。技術よりも体幹とか走り込みで自分のボクシングに上乗せしていきたい」と雪辱に燃えていた。
渡来「壁を越えた」
ボクシングの少年バンタム級は渡来が準優勝。前回大会をはじめ、これまで主要な全国大会で8強止まりだった16歳は「壁を越えられた」と喜んだ。
今永(奈良)との決勝は8月に骨折した右手甲の痛みが増す中、守備の甘さが出て判定負け。それでも持ち味は存分に発揮し、「内容では負けていなかった。悔しさはない」。
5年後の東京五輪出場を夢見て、大橋ジムでトレーニングに励んでいる。「経験も積めたし、これからの試合につながる」と自信を深めていた。