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桐蔭、強さ際立つ 4強進出 前回王者とあす準決勝 全国高校ラグビー

スポーツ | 神奈川新聞 | 2017年1月3日(火) 17:43


【桐蔭学園-常翔学園】前半9分、桐蔭学園・斉藤がタックルをかわし、トライ。ゴールも決まり14-0とする=花園ラグビー場
【桐蔭学園-常翔学園】前半9分、桐蔭学園・斉藤がタックルをかわし、トライ。ゴールも決まり14-0とする=花園ラグビー場

 第96回全国高校ラグビー大会第5日は3日、東大阪市の花園ラグビー場で準々決勝4試合が行われ、神奈川代表の桐蔭学園は37-24で常翔学園(大阪第2)を下し、準優勝した前回大会に続いて2大会連続で準決勝に進出した。桐蔭の4強入りは出場15大会で9度目。

 桐蔭学園は序盤からフッカー原田衛(2年)、CTB斉藤大朗(3年)のトライで主導権を握ると、後半もフランカー川勝自然(同)のトライなどで得点を重ねた。

 このほか、2連覇が懸かる東海大仰星(大阪第1)は東京(東京第1)を40-12で退け、2大会ぶりの優勝を目指す東福岡は京都成章に28-22で逆転勝ち。御所実(奈良)は石見智翠館(島根)に43-7で快勝した。4強は御所実以外、前回と同じ顔ぶれ。

 抽選の結果、桐蔭学園は5日の準決勝第2試合で前回大会決勝で敗れた東海大仰星と対戦することが決まった。もう1試合は東福岡-御所実。桐蔭学園の試合開始は午後2時15分。

主力復帰、雪辱へ万全


【桐蔭学園-常翔学園】前半19分、キックをキャッチした桐蔭学園・黒木がそのままトライ、19-0とする=花園ラグビー場
【桐蔭学園-常翔学園】前半19分、キックをキャッチした桐蔭学園・黒木がそのままトライ、19-0とする=花園ラグビー場

 試合開始の笛は、桐蔭学園のラグビーを見せつける合図だった。

 攻撃を途切れさせず、敵陣ゴール前ににじり寄る。わずか2分間に20本ものパスを回し、最後を締めたのはフッカー原田。ノーホイッスルトライを奪い「前が空いていて突っ込むだけだった」と屈託なく笑った。

 「立ち上がりが勝負だぞ」とハッパを掛けた藤原秀之監督(48)の言葉を実行できるほどチームは成熟している。9分には個で打開を図る常翔学園FWを複数人で食い止め、ターンオーバーからパスを継続。CTB斉藤がトライをさらい、流れを決定的にした。

 これまでの2試合で前半10分間のトライが1本だけだったことを考えると、スロースタートを解消できたのは大きい。前回大会の準Vメンバー、ロック高橋とフランカー川勝が県予選決勝で負った足のけがから復帰したのもまたプラスだ。

 その川勝は「パスも突破もまだ足りないし、(主将の山本)龍亮の代わりに声を出す人も少ない」と、この日のピッチで実践に移したという。トライを挙げたキャプテンは「2人のおかげで今ままでより楽に動けた」と実感を込めた。

 控えの成長、故障者の復帰、そしてゲームプランを実行できる力-。前回大会決勝で苦杯をなめさせられた東海大仰星に雪辱するための要素はそろっている。

父の教えを胸に-山本主将、チームけん引


全国高校ラグビー大会準々決勝でプレーする桐蔭学園の山本龍亮主将(中央)=3日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場
全国高校ラグビー大会準々決勝でプレーする桐蔭学園の山本龍亮主将(中央)=3日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場

 桐蔭をけん引する主将の山本龍亮(3年)は、父も元ラガーマンだ。愛息の活躍を見守る父の竜生さん(52)も「落ち着いてプレーできていた」と応援席で目を細めた。

 「2年分の悔しさをぶつけたい」。攻守の要を担うキャプテンは強い気持ちで戦っている。1年の時は主力ながら県予選決勝で敗退。準優勝した前回の全国大会はけがのためにスタンドで声援を送っていた。

 ずっと立ちたかった高校ラガーマンの憧れの地、花園ラグビー場(大阪府東大阪市)。ここまでの全3試合に先発し、この日は後半にトライを挙げるなど思う存分暴れている。


桐蔭学園の山本龍亮主将に声援を送る父の竜生さん=大阪府東大阪市の花園ラグビー場
桐蔭学園の山本龍亮主将に声援を送る父の竜生さん=大阪府東大阪市の花園ラグビー場

 ラグビー一家で育ってきた。父の竜生さんは東海大相模高校、明治大学を経て当時関東社会人リーグの日本IBMでプレーし、引退後は監督も務めた。日本体育大学2年で姉の実さんも、昨年12月にワールドカップ出場を決めた15人制女子の日本代表メンバーに名を連ねている。

 楕円(だえん)球に触れたのは小学生の時。中学時代からは父の教えも受け、家に帰れば「毎日が反省会だった」と笑うが、トライを喜ぶ家族の姿が何よりうれしかった。

 竜生さんの目には長男が大きく映る。小さなころは勝ち気な姉に反して、ラグビースクールに「行きたくない」と泣きじゃくっていた。それが今、自身が高校時代に踏めなかった花園で活躍してくれている。

 「本当にたくましくなってくれました。ハードな戦いが続くけど決勝まで見守りたい」。目尻を下げる父の思いに応えるように山本主将は言う。「次も絶対に勝ちたい」

FB黒木、初トライ




 桐蔭学園のFB黒木が花園で初トライを挙げた。「ここまでは何もできていなかった。縦に動いて攻撃に加わりたかった」と満足げだった。

 14-0の前半23分、敵陣22メートルライン付近のラックからのチャンスを逃さなかった。最後方から駆け上がり、CTB斉藤のキックパスをつかんでインゴールへ。風上に立った後半はロングキックを敵陣深くに蹴り込み、相手の時間と体力を効果的に奪った。

 藤原監督が「試合を経験する中で成長している」とたたえる2年生。「次もチャンスがあればどんどん動きたい」とまだまだ飽き足りない。

◆桐蔭学園・藤原秀之監督の話 Aシードとしてベスト4に残る責任があった。前半はうちらしいプレーができたが、前半の最後と後半の途中は受けに回った。まだ守備に課題が残る。

◆桐蔭学園・山本龍亮主将の話 相手の強みがFWだったので、自分たちが先にFWでトライを取って脅威を与えたかった。準決勝はいいくじを引けた。1年前のリベンジをする。


【桐蔭学園-常翔学園】前半2分、桐蔭学園・原田が先制トライを決める=花園ラグビー場
【桐蔭学園-常翔学園】前半2分、桐蔭学園・原田が先制トライを決める=花園ラグビー場

【桐蔭学園-常翔学園】後半6分、桐蔭学園・川勝がトライを決めて24-5と点差を広げる=花園ラグビー場
【桐蔭学園-常翔学園】後半6分、桐蔭学園・川勝がトライを決めて24-5と点差を広げる=花園ラグビー場

【桐蔭学園-常翔学園】後半15分、桐蔭学園・山本龍が仰向けになりながら中央にトライを決める=花園ラグビー場
【桐蔭学園-常翔学園】後半15分、桐蔭学園・山本龍が仰向けになりながら中央にトライを決める=花園ラグビー場

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