水泳の第63回県高校大会が29日、横浜国際プールで開幕し、男女15種目の決勝を行った。男子200メートルバタフライは居相良介(桐光学園)が1分58秒57の大会新記録で2連覇を果たした。
男子400メートル個人メドレーは大場法隆(慶応)が4分28秒42、同200メートル平泳ぎは永島諒(湘南工大付)が2分16秒22のいずれも大会新記録で初優勝。同200メートル背泳ぎは1年生の初谷智輝(慶応)が2分8秒30で初制覇した。
◆「ライバルの姿イメージ」
2年生が2年連続で大会記録をたたき出し、頂点に立った。男子200メートルバタフライで、居相が自らの大会タイ記録を0秒93上回る1分58秒57をマーク。「しっかり(大会記録を)狙って出すことができた。実力がついた証拠」と充実の表情を見せた。
今月18日の全国高校総体でも4位に入った2年生は序盤から独走態勢。それでも9月の和歌山国体の前哨戦と捉え、「自分の隣で全国上位3人が泳いでいる姿をイメージした」という。自ら決めたペースを崩すことなくフィニッシュした。
国体では中学時代から火花を散らす同学年の好敵手が待っている。インターハイで2位となった世界ジュニア選手権日本代表の幌村(兵庫・西脇工)らだ。「自分にも中学生チャンピオンの意地がある。負けたままではいられない」
24日のジュニア五輪で自己最高の1分57秒92を記録。自信を深めてライバルと雌雄を決する舞台に向かう。