社会人野球の第41回日本選手権大会(10月26日から11日間・京セラドーム)の関東代表決定戦が28日、大田スタジアムで行われ、JX-ENEOSは1-4で東京ガスに敗れ、2年連続で本大会出場を逃した。
JX-ENEOSは三回2死一、二塁から渡邉の中前適時打で先制したが、先発船本が五回に同点ソロを浴びると、六回にも2本塁打を許して逆転負けした。
失投悔やむ2年目右腕
本大会で3年ぶりの優勝を目指した名門、JX-ENEOSが昨年に続いて関東代表決定戦で敗退。主将の渡邉は「おまえたちの力なんてこんなものだよと教えてもらった気がした」と険しい表情で振り返った。
1-0の五回。ここまで好投を続けていた先発船本が突如崩れた。先頭を三振に仕留めたが、次打者に浮いた125キロのチェンジアップを右翼席へ運ばれた。続く六回にはいずれも甘く入った初球を捉えられ、ソロ2発を被弾。「(序盤から)低めに丁寧に投げられていただけに悔しい」。2年目の右腕は失投を悔やんだ。
一方、打線は三回に先制するも以降は逸機の連続だった。同点とされた直後の六回に先頭の渡邉が二塁打で出塁するも、後続がいずれも凡退。七回無死一塁では松本の送りバントが二ゴロ併殺打となり、和嶋利博監督(45)は「劣勢の時にやるべきことができなかった。ミスしたら流れはこない」と眉間にしわを寄せた。
昨年主力だった井領、石川駿がプロへ巣立ち、長年主軸を務めていた池辺も昨秋引退した。若手とベテランの競争を促してきた指揮官は「スーパースターがいない分、一体感を持ってチームの底上げからやってきた」と言うが、チームはまだ発展途上だ。渡邉は「絶対にいつか見返すという気持ちを持ち続けてやっていく」と復権を誓った。