サッカーの第95回天皇杯全日本選手権の県代表決定戦を兼ねた第20回県選手権決勝は22日、ニッパツ三ツ沢球技場で行われ、桐蔭横浜大(関東大学1部リーグ)が3-0で専大(同)を破り、2年ぶり2度目の優勝を果たした。
桐蔭横浜大は前半26分にFW石川大地のヘディングで先制点を決めると、後半18分にFW鈴木国友が2点目を加えて突き放した。
桐蔭横浜大は29日の天皇杯1回戦でFCマルヤス岡崎(愛知)と対戦する。
◆2年生FWコンビ奮闘
ライバルに快勝
桐蔭横浜大が関東大学1部リーグで火花を散らす専大を下し、2年ぶりの天皇杯切符をたぐり寄せた。リーグ4連覇中の好敵手との一戦に、主将金子は「(専大と)同じ型にはまらないサッカーをずっと目指してきた」と満面の笑みを浮かべた。
原動力はFWの2年生コンビだ。前半26分、クロスに合わせた石川が正面からヘディングで先制点をねじ込んだ。「立ち上がりで苦しい中、流れを変えたかった」と胸を張ると、後半18分は同級生の鈴木の番。ドリブルで敵陣に切り込み右足で2点目。背番号11は「どうにか1点が欲しかった」とにんまり笑った。
リーグでは得点力不足に苦しみ11位。ところが、今大会は全4試合で2点以上を記録、J3のYSCCとの準決勝で逆転勝ちして勢いに乗った。金子は「お互いを信じ、劣勢でも焦らない余裕ができた」とチームの成長を実感する。
初出場を果たした2年前は初戦負け。今年は一つ勝てば、J1・湘南への挑戦権が手に入る。「プロと対戦できる。それが自分たちにとって物差しになる」と石川が息巻けば、金子も「Jリーグのチームを倒したい。自分たちのサッカーを変わらず貫きたい」と目を輝かせた。