第49回県中学校総合体育大会(県中学校体育連盟など主催、神奈川新聞社など後援)の水泳競技は14日、相模原市立総合水泳場で開幕し、男女14種目の決勝などが行われ、女子400メートル個人メドレーは佐々木杏奈(西谷)が2年連続の大会新記録となる4分52秒67で2連覇した。
男子100メートル平泳ぎは佐藤翔馬(慶応)が1分5秒17で2年連続で制し、女子100メートルバタフライは日口優(江陽)が1分3秒17で競り勝った。
最終日は15日、同水泳場で男女16種目の決勝などを行う。
◇全中に向け収穫も
ラスト100メートル。得意の自由形でギアが上がった。自身の大会記録を5秒以上も縮め、2位とは約16秒差。女子400メートル個人メドレーで2連覇を飾った佐々木(西谷)は「期待される中で(大会新を)出せたのはうれしい」と笑顔を見せた。
今春のジャパン・オープンで8位入賞した新星。この日の優勝タイムは納得できるものではなく、前半200メートルのラップは自己ベストよりも約2秒遅れた。苦手の背泳ぎを意識したあまり、バタフライの入りがやや消極的になり、「(2種目目の)背泳ぎが終わった時点のタイムはかなり遅かった」と猛省する。
大本命として臨む全国中学校大会(全中)は17日開幕。過密日程とも戦うが、予行練習を済ませ、課題も整理できたことは何よりの収穫だろう。
競泳の日本勢が4個のメダルを獲得した世界選手権をテレビ観戦し、目指すべきゴールも再確認した。「(金メダルを取った渡部)香生子ちゃん、(星)奈津美さんはやっぱり後半が強い。そういう周りが沸くようなレースをやりきるのはすごい」
前年3位だった全中で思い描くのがそんなレース。「逃げるより追い掛けるほうが得意。最後は抜いて金メダル」と勝負師の顔つきで言った。