
全国高校総体第6日は2日、和歌山市紀三井寺陸上競技場などで13競技が行われた。
◇「まだ技術が足りない」
男子三段跳びの世界ユース日本代表が初の全国舞台の空気にのまれた。自己ベスト(15メートル38)には遠く及ばない14メートル台に終わった小林。「自分の跳躍ができなかった。全然満足できない」と悔しさをかみしめた。
一段目のホップで思うように踏み切れず、最後まで修正できなかった。ラストジャンプで14メートル98に伸ばし、6位から3位に滑り込んだものの、「強い選手しかいない。周囲がどんどん跳んでいく空気に気おされてしまった」。
7月の世界ユース選手権で予選落ちし、世界とのレベル差を思い知らされたばかり。ただ、強敵は国内にもいる。昨年覇者の野崎(京都・洛南)が15メートル80の大会新記録を更新して優勝を飾った。
「自分にはまだ基礎の技術が足りない。このまま負けるわけにはいかない」。闘争心に火が付いたジャンパーが、頂点を見据えて出直しを誓った。