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床運動、白井が圧倒 3年連続世界へ

スポーツ | 神奈川新聞 | 2015年6月22日(月) 03:00

優勝した白井健三の床運動(共同)
優勝した白井健三の床運動(共同)

 体操の世界選手権(10~11月・英グラスゴー)代表最終選考会を兼ねた全日本種目別選手権最終日は21日、東京・国立代々木競技場で決勝が行われ、男子は白井健三(日体大)が床運動で16・450点を出して優勝し、3年連続で代表に決まった。跳馬は5位だった。

 あん馬を15・650点で制した萱和磨(順大)、鉄棒で2位の長谷川智将(日体大)も代表に決定。3人は団体総合に貢献できるメンバーとして選ばれた。あん馬で2013年世界選手権金メダルの亀山耕平(徳洲会)は0・100点差の2位で代表を逃した。

 種目別ポイントで争う残り1枠の女子は、跳馬を14・925点で制した15歳の宮川紗江(セインツク)が代表入りした。

 既に選出されていた男子の内村航平、田中佑典(ともにコナミスポーツク)加藤凌平(順大)、女子の杉原愛子(大阪・梅花高)笹田夏実(日体大)寺本明日香、湯元さくら(ともに中京大)内山由綺(スマイルク)と合わせ、各6人の代表が出そろった。

G難度の大技華麗に


 世界への切符が懸かる一発勝負の舞台にも、白井が動じることはなかった。床運動で2位以下を圧倒する自己ベストタイの16・450点。「世界選手権で勝つにはこれくらいの演技をしないといけない。(結果には)それほどびっくりしていない」。3大会連続で世界選手権出場を決めた18歳はさらりと言った。

 ひねりだけではない-。床運動のスペシャリストの演技には声なき声が聞こえた。金メダルをさらった2年前の世界選手権で「ミスターツイスト」と称せられたが、今季から宙返り系の「リ・ジョンソン(後方抱え込み2回宙返り3回ひねり)」を組み入れている。このG難度の大技を華麗に決めると、F難度の後方宙返り4回ひねりの着地でも少しもぶれなかった。会場から万雷の拍手を浴び「自分の演技ができれば絶対に代表に入れると思っていた」と余裕すら漂わせた。

 連覇を狙った昨秋の世界選手権の床運動で2位に甘んじた。「ひねりのイメージが強いと(審判に)ひねりを厳しく見られる」。そう感じていた白井にとって、新技は自らに課した進化のためのハードルだった。

 高校2年で初優勝したあの日から2年。今では大会パンフレットの表紙まで飾る。「世界選手権でもリ・ジョンソンを入れて確実にやり切る」。もはや代表に欠かせない存在にまで成長した白井。1年前に忘れた金メダルは必ず持って帰る。


床運動の演技を終え、ガッツポーズする白井健三=国立代々木競技場(共同)
床運動の演技を終え、ガッツポーズする白井健三=国立代々木競技場(共同)

【全日本体操種目別選手権 男子決勝】床運動で3連覇を飾り、観客席へガッツポーズする白井=国立代々木競技場(共同)
【全日本体操種目別選手権 男子決勝】床運動で3連覇を飾り、観客席へガッツポーズする白井=国立代々木競技場(共同)
 
 

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