他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. スポーツ
  3. グレコ75キロ級で金久保2連覇 全日本選抜レスリング

グレコ75キロ級で金久保2連覇 全日本選抜レスリング

スポーツ | 神奈川新聞 | 2015年6月20日(土) 03:00

【男子グレコローマン75キロ級決勝】清水(自衛隊)を破って6度目の優勝を果たした金久保(ALSOK)(上)=東京・代々木第二体育館
【男子グレコローマン75キロ級決勝】清水(自衛隊)を破って6度目の優勝を果たした金久保(ALSOK)(上)=東京・代々木第二体育館

 レスリングの世界選手権(9月・米ラスベガス)代表選考会を兼ねた全日本選抜選手権第1日は19日、東京・代々木第二体育館で男女計9階級が行われ、グレコローマンスタイル75キロ級で神奈川県出身の金久保武大(ALSOK)が昨年12月の全日本選手権に続いて優勝し、世界選手権代表入りを決めた。

 男子フリースタイル65キロ級は全日本選手権王者の石田智嗣(警視庁)が2連覇を飾り、世界選手権代表入りを決めた。同97キロ級は山口剛(ブシロード)、125キロ級は荒木田進謙(警視庁)が制覇した。

 また、ほかのグレコローマンスタイルは71キロ級の花山和寛(自衛隊)、130キロ級の園田新(拓大)が優勝した。

 女子は60キロ級で栄希和(至学館大)が優勝。55キロ級は木村安里(群馬大)、75キロ級は鈴木博恵(クリナップ)が制した。女子の代表は、大会後に日本レスリング協会の強化委員会で決まる。

五輪へ確かな一歩


 雪辱の思いを胸に、夢舞台へと確かな一歩を踏み出した。グレコローマンスタイル75キロ級は金久保が2連覇。昨冬の全日本選手権との2冠を達成し、世界選手権への切符を手にした28歳は「内容はとても満足できるものではないけど、とりあえず代表になれて安心しました」と一息ついた。

 「ちょっとしたワンアクションで勝負がつく」というライバル清水(自衛隊)との大一番。先手必勝で迷わず前へと攻め続けた。開始1分15秒で相手を劣勢に陥れ、2ポイントを獲得。ここまで5回出場して全てで優勝を飾っているこの大会で6度目の頂点に立った。

 一度は諦めかけた道だった。2012年のロンドン五輪は世界最終予選で涙をのみ、「本当に自分が情けなかったし、ライバルの人たちにも申し訳なかった」という。半年ほど練習場から遠ざかり、就職セミナーにも参加。別の道を模索した。ただ、サポートメンバーとして帯同した五輪で仲間たちの輝く姿を目の当たりにし、「単純にものすごく感動して。俺も出たい」と自らを奮い立たせ、再びマットに上がることを決意した。

 昨年3月に結婚した美優さんとの間に第1子となる長女が間もなく誕生する。「生まれてきたらお父さん頑張ったよと言いたいです」と頬を緩めた。9月の世界選手権でメダルを獲得すれば、リオデジャネイロ五輪の出場が確定する。「3カ月はあっという間。同じ階級のみんなの気持ちを背負って、今度こそはオリンピックにつなげたい」

レスリングに関するその他のニュース

スポーツに関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング