
第64回全日本大学野球選手権は26連盟の代表チームが参加し、8日から7日間、神宮球場と東京ドームで行われる。投打に戦力のそろう早大(東京六大学)、昨年優勝の東海大(首都)、打線に破壊力がある専大(東都)と有力校が片方のブロックに集まり、激戦は必至だ。
早大は2年生左腕の大竹が柱に成長し、打線は茂木を軸に粒ぞろい。順当なら初戦の2回戦で立命大(関西学生)、準々決勝は強打の渡辺らを擁する専大と当たる組み合わせで、この難所を勝ち抜いたチームが勢いにのりそうだ。
東海大は前回大会最優秀投手の吉田が今春のリーグ戦で精彩を欠いたが、無傷で6勝を挙げた中川ら投手陣の層の厚さは随一。好投手の多和田を擁する富士大(北東北)も注目の存在だ。
逆のブロックで軸となるのは神奈川大(神奈川)と愛知学院大(愛知)のシード勢か。神大は昨年の準優勝に貢献したエース濱口が、今春のリーグ戦でも6勝0敗と力を見せつけた。春季リーグで4割4分7里を記録して首位打者となった高田、主将の胡麻らも昨年の大会を経験している。絶対的なエースを軸に昨年届かなかった頂点を狙う。
皇学館大(東海)と城西国際大(千葉)の初出場2校はそれぞれ、今大会最多38度出場の福井工大(北陸)、57年ぶり出場の西南学院大(九州六大学)と対戦する。
