川崎 2ー0 横浜M
(前 1−0|後 1−1)
川崎、準々決勝進出へ夢つなぐ
3年連続の準々決勝進出へ希望をつないだ。川崎のFW杉本が決勝弾。公式戦4戦4発と上り調子の22歳は「先発のチャンスをもらったので結果を出すことに集中した」とうなずいた。
後半39分。MF橋本の右CKに近いサイドに飛び込み、右足で軌道を変える鮮やかな一撃を決めた。「前半からニアには要求していた。ゴールにつながって良かった」
その1分前の決定機を逃し、頭をピッチにたたきつけて悔しさをあらわにしていた背番号9。エースFWの大久保が右足の関節炎でベンチ外となるなど負傷者続出のチームを救った。
三ツ沢はプロ2年目、C大阪時代の2011年8月にプロ初ゴールを決めた場所。「意識はしてなかったけど、ここ(三ツ沢)は結構好きですね」と表情を崩す。
6月1日にはワールドカップ・ロシア大会のアジア2次予選のメンバー発表が控える。「ちょっとでも甘さをなくして、チームで結果を残すことが代表につながる」。そう自信をにじませる背番号9がチームをさらなる高みへと導く。
横浜M助っ人復帰が収穫
終盤の猛攻は実らなかった。横浜Mは4敗目を喫し、1試合を残して1次リーグ敗退が決定。3年連続の決勝トーナメント進出が断たれたモンバエルツ監督は「これだけ一つの大会で負けてしまうと、最終ステージに進むことは難しい」と渋い表情だった。
4連勝を飾った23日のリーグ戦、松本戦から先発8人を入れ替えた。大黒柱の中村の復帰がずれ込み、新たな負傷者も出ていた中で、収穫はブラジル人FWの復帰だ。
ラフィーニャが左太もも裏肉離れから約1カ月ぶりの先発。「思いきって蹴って、思いきって走った」と明るい表情で振り返ったように、前線で激しく圧力をかけ、時に中盤まで下がってのチャンスメークも披露。前半には強烈なミドルシュートで沸かせた。
後半だけで12本のシュート。カップ戦は結果を残せなかったが、フランス人指揮官が「重要」と位置付けるリーグ戦、暫定3位G大阪との対決は30日にある。ラフィーニャは「しっかり休んで準備する」と前を向いた。