
明治安田J1第1ステージ第12節最終日は16日、埼玉スタジアムなどで8試合を行い、横浜Mは清水を2-1で下し、初の3連勝を飾った。川崎はG大阪と1-1で引き分けた。
G大阪 1―1 川崎
(前 1−0|後 0−1)
13日に初めてのフル代表の合宿を終え、川崎でさらなる成長を誓う22歳が負傷者続出の苦しいチームを救った。後半から出場したFW杉本が同点ゴールを奪った。
0-1の後半36分。MF谷口の左サイドからのクロスにペナルティーエリアで反応した。「チームで結果を残し続けるのが大事。絶対にゴールが取りたかった」。頭で合わせたボールはゴールポストではね、相手GKに当たって転がり込んだ。
志の高い仲間との2日間の合宿は大きな収穫だった。「全選手が競争だということがあらためて分かった。思っていた以上に刺激が多かったし、また絶対、ここに戻ってきたい」と感じた。そんな思いを早速、結果として表した。
ただ、後半34分にカウンターから得た決定機をものにできなかっただけに、22歳は悔しさものぞかせる。「引き分けで良かったという考えもあるけど、第1ステージのチャンピオンを狙ってるので勝ち点3を取らないといけなかった」
この試合までリーグ戦10戦未勝利の敵地万博でのジンクスを破ることができず、順位は7位に後退。それでも、背番号9の言葉は力を失っていない。「出ていなかった選手が活躍することでチームの底上げになる。周りの選手とどんどん点を取っていけるようにしたい」