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藤本鮮やか決勝弾 5月16日・清水戦

スポーツ | 神奈川新聞 | 2015年5月17日(日) 03:00

後半、決勝ゴールを決め駆けだす横浜M・藤本=アイスタ(共同)
後半、決勝ゴールを決め駆けだす横浜M・藤本=アイスタ(共同)

 明治安田J1第1ステージ第12節最終日は16日、埼玉スタジアムなどで8試合を行い、横浜Mは清水を2-1で下し、初の3連勝を飾った。川崎はG大阪と1-1で引き分けた。

横浜M 2―1 清水 
(前 1−0|後 1−1)

 横浜Mを今季初の3連勝へ導いたのは、元日本代表MFの意地の一撃だった。同点とされた2分後の後半19分に藤本が決勝ゴール。「意識せざるを得ない」というプロ生活をスタートさせた古巣相手に決めた今季初得点に「きょうは本当、結果を出したいと思っていた」と、すがすがしい表情を浮かべた。

 右サイドの広いスペースへDF小林を走らせ、自らもゴール前へ一直線。クロスにワンタッチで相手DFを置き去りにし得意の左足でニアサイドを撃ち抜いた。「イメージできていた」という得点で、チームはこれで清水戦8連勝。自身のゴールも昨年10月の清水戦以来と、相性の良さは健在だった。

 第4節以降はリーグ戦6試合連続で先発落ち。「毎日スタメンかスタメンじゃないか、ずばずば聞いてくる」という小学2年の息子に「(父親の背中を)見せないといけない」と奮起し、先発復帰3戦目で結果を示した。

 中学の途中まで横浜Mの育成組織で育った大和市出身の31歳。移籍1年目の昨季は26試合3得点と本来の輝きを放てたとは言い難いが、まだまだ老け込む年齢ではない。「(首位とは)ちょっと離れているが、可能性がある限り頑張っていく」。最愛の家族へ、サポーターへ、活躍を届けたい人はたくさんいる。

 横浜MのMF三門が自身初の2試合連続ゴール。0-0の前半29分、ペナルティーエリア中央手前で低い弾道の右足シュートを左隅へ突き刺した。

 この日はボランチではなく、小学生以来というトップ下で先発。「チャンスがあれば、どんどん打っていきたいと思っていた。枠を外さず、思いきり振り抜いた結果」と、持ち前の積極性に胸を張っていた。

 
 

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