大久保、カズ超えも・・・ 5月2日・F東京戦
スポーツ | 神奈川新聞 | 2015年5月3日(日) 03:00

明治安田J1第1ステージ第9節は2日、埼玉スタジアムなどで9試合を行い、川崎は大久保のJ1通算得点で単独4位となる140得点目で先制したが、1-1の後半にFC東京の武藤に決勝ゴールを決められ、2-1で逆転負けした。横浜Mは山形に0-1で競り負け、湘南は名古屋に0-3で完敗した。
F東京 2ー1 川崎
(前 0−1|後 2−0)
エースの記念すべき一撃も空砲に終わった。川崎は優勝戦線への生き残りを懸けたFC東京との「多摩川クラシコ」で逆転負け。「きょうほど悔しい日はない。もったいないけど、これがチームの力」。この日のゴールでJ2横浜FCの三浦を抜き、J1通算得点で単独4位に浮上したFW大久保も悔しさを隠しきれなかった。
流れは確かに引き寄せていた。前半21分に大久保がヘディングで今季7得点目をたたき出し、通算140点目をマーク。試合前までリーグ最少タイの4失点だったFC東京のゴールをこじ開け、尊敬する三浦がゴール後に見せるパフォーマンス「カズダンス」を披露した。
ただ、主将のMF中村が「ほんのちょっとしたことでゲームが崩れる」と悔やんだのが後半19分だ。パスミスから逆襲を受けると、ペナルティーエリア手前でDF車屋がファウルを犯し、この日2枚目のイエローカードで退場。流れは相手に傾き、その7分後にFKを直接沈められると、同42分にもセットプレーから仕留められた。
終盤に失点を繰り返す昨季からの課題が再び顔を出し、大久保は「こんなに簡単に入れられれば勝てないし、優勝もできない」と首をかしげ、中村は「2点、3点と取れる、したたかさを身に付けないといけない」と反省した。第1ステージの折り返しとなる一戦に敗れ、首位浦和との勝ち点差は「9」に開いた。
風間監督 (DF車屋がレッドカード)1人足りなくなったのは誤算だった。そこから持ち直して自分たちのペースにできなかった。
MF中村 前半はほぼパーフェクトだった。1-0以上で終わらせるようにチームとして成熟させていかないといけない。
FW小林 (臀部=でんぶ=に違和感があり後半15分に交代)まだ体の切れとかコンディションは上がっていない。トレーナーと相談して交代した。
