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東京五輪・神奈川のホープたち 男子走り幅跳び・佐久間滉大

スポーツ | 神奈川新聞 | 2015年4月7日(火) 11:04

日本陸連のダイヤモンドアスリートに選ばれた佐久間
日本陸連のダイヤモンドアスリートに選ばれた佐久間

◆世界の舞台へ大跳躍
 2020年の東京五輪へ、陸上界の期待を背負う神奈川のアスリートがいる。14年夏の全国高校総体(インターハイ)走り幅跳びで、大会記録を7メートル80で塗り替えて優勝した佐久間滉大。ことし1月、U-19(19歳以下)世代の成長株を重点的に強化、育成する日本陸連の「ダイヤモンドアスリート」にも選ばれた。今春に法政二高から法大に進んだ原石は「ただ世界の大会に出るだけでなく、そこで戦っていけるようになりたい」と目を輝かす。

 昨年7月、米国で行われた世界ジュニア選手権。初めての国際舞台にも、各国を代表するジャンパーたちにも、動じなかった。決勝で当時の自己ベストを上回る7メートル71をマークし、堂々の5位入賞。「自分の実力を出し切った。ただ、うれしいはずなのに、うれしくなかった」。高校3年生の心中は複雑だった。

 この種目の日本勢で20年ぶりとなる銅メダルを手にしたのは城山正太郎(東海大北海道)。手ぶらで帰る自分が悔しかった。「もっと頑張ればいけるんじゃないか。世界との距離は意外と近いんじゃないか」。胸の内でそう繰り返した。
 
◇◇◇

 再び世界の舞台を熱望する18歳にとってダイヤモンドアスリートへの選出は朗報だった。

 「自分が強くなる上でプラスになる」。1月末から城山らとともにスウェーデンへ初の強化合宿に参加。04年のアテネ五輪男子三段跳び金メダリストのクリスチャン・オルソン(スウェーデン)や、05年の世界陸上女子走り高跳び銅メダリストのエマ・グリアン(同)らを輩出したスウェーデン人、ヤニック・トレガロコーチから10日間、指導を受けた。

 日本より短い練習時間だったが、密度は濃かった。教授されたのが助走の重要性。「いい助走ができなければ、いい踏み切りはできない」。スタートから太ももを高く上げ、両脚を大きく駆動させて踏み込む。「感覚的にいいものができた」。名コーチの言葉をかみしめるように、この冬場に動き続けた。
 
◇◇◇

 助走の重要性は本人も理解している。高校1年まで専門としたのは走り高跳び。鍛え上げた足のばねには自信がある。たどり着いたのはスプリントの強化だった。

 高校2年時の冬場に短距離の走り込みに励み、力まずにリラックスした走法を追い求めた。100メートル11秒台だったタイムは10秒8まで縮めた。走力が新たな武器として加わったことで、14年5月の県高校総体で7メートル67を出して県記録を39年ぶりに更新すると、同年のインターハイの走り幅跳びで大会新記録をたたき出した。

 大きな飛躍を支えたのが助走だっただけに、強化合宿でのコーチの進言は心に響いた。

 法大では、さらに走力の強化に力を入れるつもりだ。「まず早いうちに8メートルを超えたい」。それも通過点。視線の先にあるのは世界だ。

 7月にはユニバーシアード夏季大会(韓国)、8月には世界陸上選手権(中国)が待つ。「五輪への思いも強い。でも、それだけではない。長く世界の中で戦っていきたい」。今度はメダルを持って凱旋(がいせん)するつもりだ。


得意の手品を披露する佐久間=川崎市中原区
得意の手品を披露する佐久間=川崎市中原区

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