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サッカーU-23アジア選手権予選
県内の2選手紹介

スポーツ | 神奈川新聞 | 2015年3月26日(木) 03:00

キャプテンマークを腕に、中盤の底としてゲームを組み立てる遠藤(3)=11日のミャンマー戦から
キャプテンマークを腕に、中盤の底としてゲームを組み立てる遠藤(3)=11日のミャンマー戦から

 サッカー男子のU-22(22歳以下)日本代表は27日、マレーシアで、リオデジャネイロ五輪1次予選を兼ねたU-23アジア選手権予選に臨み、I組の初戦でマカオと対戦する。代表チームには県勢のMF遠藤航(湘南)とMF大島僚太(川崎)が参加。ともに不動のレギュラーメンバーとして、6大会連続の五輪出場を目指す2人を紹介する。

◆殻突き破り進化 川崎・MF大島
 巧みなボールタッチと卓越したパスセンスで川崎のパスサッカーを支えるMF大島。名門・静岡学園高から入団5年目の22歳は、確たる自信を胸にサバイバルの舞台に挑む。

 昨秋、大きな転機が訪れた。リオ五輪世代で挑んだ仁川アジア大会。寡黙なゲームメーカーは人生で初めて主将に抜てきされ、チームの先頭に立つことで劇的に意識が変わった。それまで、試合中はチームメートにほとんど話し掛けなかったが、身ぶり手ぶりで指示を飛ばしたり、励ましたり。「みんなで監督のサッカーを体現したい」という思いが、厚い殻を突き破った。

 積極性の芽生えは、プレースタイルの変化をもたらした。昨季序盤は勝負どころでパスを横に流す場面が目立ったが、終盤にはリスクを賭して縦パスに挑むように。今季も7日の開幕戦で前線へ鋭い縦パスを通し、先制点の起点になった。川崎のFW大久保は「調子のいいときはどんどんいい縦パスが入ってくる」と大島の進化を実感している。

 心身ともに進化を遂げ、見据えるのは1年後のリオ五輪出場と将来のA代表入りだ。

 「まずは足元をしっかり見て、予選を勝ち抜かなければ。気持ちを高く持ち、一丸となって戦っていきたい」

◆群を抜く存在感 湘南・MF遠藤
 日本代表の主将として、中盤の要として、その存在感は抜群だ。取りこぼしが許されない格下相手の五輪1次予選へ、ボランチの遠藤は「しっかりと勝って帰ってくる」と意気込んで臨む。

 持ち味は、クレバーな守備と高精度の長短のパス。湘南ユースに所属していた17歳のとき、当時の反町康治監督(現在松本監督)に才能を見込まれてプロデビューした。

 昨季までの5年間でJリーグ通算127試合に出場し19得点を挙げた実績は同世代で群を抜く。代表練習では積極的にコミュニケーションを図ってリーダーシップを取り「声を出す、しっかりプレーする。常にチームを引っ張っていこうと意識している」と自覚を口にする。

 そんな背番号3の良さが詰まっていたのが、11日の22歳以下ミャンマー代表との国際親善試合だ。中盤で相手ボールを奪って5点目のカウンターの起点となると、持ち上がって鋭い縦パスで6点目をアシスト。プライベートでは長女が誕生したばかりで公私とも充実している。

 将来は海外でのプレーを夢見る22歳は「五輪で活躍できれば、海外移籍もあるし、その先のフル代表、ワールドカップも目指せる」。夢の舞台での活躍が、自身の未来を開くと信じている。

【神奈川新聞】


シンガポールとの親善試合でゴールを決め喜ぶ大島(右)=2月14日、シンガポール
シンガポールとの親善試合でゴールを決め喜ぶ大島(右)=2月14日、シンガポール

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