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横浜マラソン2015
記者 感じた「一体感」

スポーツ | 神奈川新聞 | 2015年3月16日(月) 03:00

首都高速上のコース終盤
首都高速上のコース終盤

 2万5千人のランナーがミナト・横浜を駆け抜けた「横浜マラソン2015」は15日、大きなトラブルもなく閉幕した。「ハマっ子」の記者にとって初めてのフルマラソン。市民マラソンの醍醐味を存分に体感するとともに、横浜の魅力も再確認できた。

 午前4時に起床して会場入り。すでに大勢のランナーがスタート地点で待機していた。皆ライバルではなくて、ともに完走を目指すいわば同志。眠気は吹っ飛び、気持ちが一気に高まった。

 そして8時半、横浜・みなとみらい大橋をスタート。序盤はランナーが団子状態で、道幅も狭い。ペースは上げられないが、沿道からの「いってらっしゃい」「頑張れ」の声に笑顔で応えた。

 普段から見慣れている横浜赤レンガ倉庫、県庁、横浜スタジアム、山下公園…。車道を走るランナー目線で見ると、違った角度を楽しめた。本牧エリアから首都高速高架下の国道357号線に入っても沿道からの応援は途絶えない。子どもたちが歌や踊りで励ましてくれた。

 20キロ地点の横浜市中央卸売市場南部市場で折り返し。いよいよ最大の魅力の首都高速湾岸線へ。首都高を走れるのは、市民マラソンとしては全国初。海を眺める開放的な景色を楽しもうと心に誓い、杉田料金所をくぐった。

 が、高速道路は初心者ランナーに甘くはなかった。アップダウンが激しいだけではなく、実は左右の傾斜も激しい。車で普段走っているだけでは気付かない変化だ。足に負担がかかり、一気に疲労が襲ってきた。走っても走っても進んだ気がしない。次第に歩くランナーも増え始めた。首都高上の11キロがとてつもなく長く感じ、途中からはすっかり景色を楽しむ余裕もなくなった。

 首都高を下りると、普段は入ることができない本牧ふ頭エリアへ。30キロを過ぎて、両足が一気に重くなり、ペースも上がらない。マラソンで良く耳にする「30キロの壁」が襲ってきた。それでも港湾関係者やボランティアの応援に、「ありがとう」と笑顔で応えている自分がいた。

 でも、もう足はもう限界。一度足を止めたらもう走れないかも。そう思って終盤の山下公園にさしかかったとき、沿道から大歓声が聞こえた。

 「おかえりー」「ナイスラン!」

 顔も名前も知らない大勢の人たちが左右の沿道から声を張り上げて応援してくれている。まるで「花道」を自分が走っているようだ。自然と鳥肌が立った。給水所でもスタッフの女性が「あとちょっとだよ!頑張ってね!」と声を掛けてくれた。

 限界なはずなのに、なぜか楽しい。一体何十人とハイタッチを交わしただろうか。

 そして、ついにパシフィコ横浜でゴール。日常で味わうことができない一体感。これが市民マラソンの醍醐味なんだと感じた。達成感よりも、なぜかまだ終わりたくないと思う自分もいた。

 肝心のタイムは、目標だったサブ4(4時間以下)を達成して3時間53分(速報値)。スタート直後のタイムロスを考慮すれば、練習よりも良いタイムだった。

 今回はランナー目線で大会の雰囲気を伝えようと、twitterを使ったリアルタイム中継を行った。しかし、ゴール直前で携帯電話が電池切れ。唯一の心残りだ。

 大会事務局によると、全ランナーの完走率は96%という。全国の市民マラソンと比べてもひけを取らなかった。給水所やトイレの数は十分すぎるほどだった。約6千人のボランティアにランナーは励まされたに違いない。

 横浜マラソンの開催趣旨である「する、観る、支える」。初心者ランナーからすれば存分に体感できた。コース調整や交通規制など課題はあるだろうが、「370万人都市ならではのおもてなし」をモットーに、来年はより魅力的な大会を実現してもらえればと感じている。

【神奈川新聞】


スタートを待つランナーたち
スタートを待つランナーたち

開放的な景色を楽しめた首都高速上。次第に左右の傾斜がきつくなっていった
開放的な景色を楽しめた首都高速上。次第に左右の傾斜がきつくなっていった

大応援に出迎えられた山下公園
大応援に出迎えられた山下公園

ランニングポリスやサイクルポリスなど県警もテロ対策に当たった
ランニングポリスやサイクルポリスなど県警もテロ対策に当たった

横浜マラソン最大の魅力である首都高速湾岸線入り口
横浜マラソン最大の魅力である首都高速湾岸線入り口

終盤の本牧ふ頭を通過。苦しい上りを越えれば山下公園へ。
終盤の本牧ふ頭を通過。苦しい上りを越えれば山下公園へ。

完走したランナーに配られたメダルとタオル
完走したランナーに配られたメダルとタオル

2万5千人のランナーの荷物置き場所になったパシフィコ横浜
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スタート前のトイレでは長蛇の列ができていた
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