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横浜マラソン2015
闘病中の妻と心合わせ 気合、根性、愛情で完走

スポーツ | 神奈川新聞 | 2015年3月16日(月) 03:00

闘病中の和代さん(右)を元気づけようと完走した中村さん=パシフィコ横浜
闘病中の和代さん(右)を元気づけようと完走した中村さん=パシフィコ横浜

 「妻に元気を与えられるように、何としても完走したかった。気合と根性と愛情で走りきった」

 フルマラソンを走った会社員の中村元さん(55)=横浜市都筑区=の表情は歓喜に満ちあふれていた。隣で闘病中の妻和代さん(54)がほほ笑む。最愛のパートナーと心を合わせ、完走した。

 2人は高校3年時から交際し、結婚したおしどり夫婦。約2年前から一緒にマラソンを楽しんでいる。

 きっかけは高校時代に陸上部だった中村さんが「人生の新たな目標に」と挑戦した3年前の湘南国際マラソン。完走し「達成感にはまった」中村さんが、和代さんを誘って二人三脚でトレーニングを始め、翌年の大会では一緒に走りきった。その後も県内の大会などに参加し、あうんの呼吸で完走してきた。

 そんな夫婦に逆風が吹き込んだのは昨年7月。和代さんの乳がんが発覚した。

 「回復の見込みがあると聞いても、どうしても最悪の場合を考えてしまった」という中村さんは、動揺を隠せなかった。この年は1人で湘南国際マラソンに参加したが、寂しく、つらいだけのものだった。

 あらためて気付かされたパートナーの存在の大きさ。中村さんは再び一緒に走れる日を信じ、病魔と闘う和代さんをサポートした。時にぶつけられる闘病のストレスも、優しく包み込んだ。「絶対に治して、また一緒に走ろう」

 和代さんの腫瘍は、手術や抗がん剤治療のかいあって今年2月には消えた。経過も良好という。希望の光が見えてきた。

 そして迎えた地元で妻が見守るフルマラソン。前半は快調に飛ばしていた中村さんは、後半の首都高速道路湾岸線を過ぎると急に疲労を感じた。だが、「苦しかった闘病生活と重ね、妻が元気でいることへの喜びをかみしめていた」と、照れくさそうに振り返った。

 ゴール直前の夫とハイタッチを交わし、完走した瞬間を見届けた和代さんは、「来年は私も走りたい」と、刺激を受けた様子。中村さんも「一緒に完走しよう」。胸元で輝く完走メダルは、前向きに病と闘う2人の勲章だ。

【神奈川新聞】

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