
メーンスタンドが2層構造になるなど大改築を終えた等々力陸上競技場での初戦。生まれ変わったホームに、2万1689人のサポーターの大声援がこだました。
選手入場時、新たな応援席が水色と黒のフラッグで埋まり、フロンターレカラーに染まる。下層スタンドのコンコースにはグッズショップや、ドラえもんのアニメキャラクターとの記念撮影コーナーもオープンし、親子連れの姿も目立った。改築に携わった川崎の関係者は「ファン、サポーターの意見を取り入れてつくったもの。ここに集う市民が喜んで、楽しんでもらえる場になってくれれば」と期待を寄せる。
「とにかく開放感があってかっこいい。今までとまるで別物みたい」。大久保のユニホームをまとった会社員の磯山有美さん(24)=横浜市緑区=は笑う。ピッチを見渡せる4階席に親子3人で陣取った会社員の牧山朋広さん(35)=川崎市幸区=は「サポーターも盛り上がると思うのでタイトルまで一直線に進んでほしい」と言った。ファンはここで選手とともに歓喜に沸く日を待っている。
【神奈川新聞】