2011年8月に心筋梗塞のため、34歳で亡くなったサッカー元日本代表の松田直樹さんが所属したJ1の横浜F・マリノスと松本山雅の両クラブが21日、横浜市港北区の日産スタジアムで、自動体外式除細動器(AED)の普及を呼び掛けるプレシーズンマッチを開催した。
消防庁の調べでは、10年の心臓突然死者数は約6万5千人で、1日当たり約180人。AEDを使えば社会復帰率が大きく高まるといい、この日の試合前はAEDを使用した心肺蘇生術や、動脈硬化を防ぐ効果のあるウオーキングなどの講習会も行った。
松田さんの姉真紀さん(46)も参加。「一つ一つの誇り高き命を守り、つなぎ、みんなが笑顔でありがとうと言い続けられることを願います」と約9千人の観衆にあいさつ。安全なスポーツ環境づくりを呼び掛けた。
【神奈川新聞】