2020年に開催される東京五輪・パラリンピックを盛り上げようと、学生による企画提案発表会が18日、相模原市南区相模大野のユニコムプラザさがみはらで開かれた。五輪へ連携した取り組みを目指す同市と近隣の東京都町田市の担当者らが、若者ならではの柔軟な発想の企画発表に耳を傾けた。
発表したのは、両市域内の大学、企業、公益法人、行政などでつくる協働組織の「さがまちコンソーシアム」に加盟する大学の学生有志。両市からの提案依頼を受け、まちづくり活動に取り組むプロジェクトチームの7大学20人が昨年11月末から話し合いを進め、企画を練ってきた。
この日は学生4人が提案を発表。公共の場で前触れもなくパフォーマンスを展開するフラッシュモブをはじめ、特別メニューを開発する「グルメオリンピック」、ミニチュア風に見えるような技術で動画を撮影し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で発信する取り組み、また両市の資源を活用した商品開発の提案もあった。
学生代表の玉川大学工学部3年の男子学生(21)によると、今回の提案発表に向けて約50のアイデアが出され、うち4企画を提案した。
提案発表後、相模原市の担当者からは「提案の中身が現実的ですぐに取り組める。ぜひ一緒に“カタチ”にしてみたい」と感想を述べれば、町田市の担当者からも「すごく興味がある企画だった」と、今後の連携に意欲を見せた。
両市は、学生の提案を関係部署で検討し、3月末をめどにその結果を学生側に報告。その後、実現に向けて取り組んでいく意向だ。
【神奈川新聞】