
第37回神奈川マラソン(県走友会連盟、神奈川新聞社主催)が1日、横浜市磯子区の日清オイリオグループ横浜磯子事業場発着コースで行われ、ハーフマラソンと10キロの男女計16部門に9990人がエントリーし、7762人が完走した。
ハーフ男子は井戸浩貴(早大)が1時間3分27秒で制し、同女子は高木理瑚(日体大)が1時間15分53秒で優勝した。10キロ男子は中山将(松蔭大)が31分49秒で、同女子は佐藤成葉(荏田高)が34分1秒でトップだった。
◆優勝信じ強気に
1月の東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)を制した青学大のメンバーが名を連ねたハーフマラソン男子。今レースは箱根路で3区8位に終わった早大2年の井戸にとって雪辱の舞台だった。
「走る前から自分が優勝すると信じていた」。そんな強気が脚を動かしたのは残り1キロ。一気にペースを上げて青学大の安藤を引き離すと、ゴールテープを10秒先に切った。「箱根では12分以上の差をつけられた。でも雲の上の存在じゃない。それを証明できた」
箱根駅伝に憧れ、早大に一般入試で入学。強豪校出身の仲間との競争に勝ち、1年から新春の大舞台で走っている。「自分はたまたまチームの雰囲気に溶け込めた。(メンバー入りは)その巡り合わせの結果」という謙虚な姿勢は、優勝しても変わらない。
「きょうも中盤で引っ張りきれなかった。満点ではない」。気を緩めず走り続ける。
【神奈川新聞】