「第24回よこはま国際ちびっこ駅伝大会」が17日、横浜市港北区の日産スタジアムで行われ、駅伝(4区間、6・33キロ)に4~6年生計619チームの2476人、ロードレース(1・6キロ)に3~6年生の計1705人がそれぞれ出場した。
駅伝6年男子は、高田小(内田杜和、曽根大幹、杉田幸翼、室越廉太)が21分34秒で優勝。同女子は藤沢陸上リトル(松田花奈、臼井香乃、梶原真由、芳根みゆな)が23分32秒で頂点に立った。
ロードレース男子は6年の江藤幹(二宮)が5分9秒で、同女子は6年の平野渚(茅ケ崎台)が5分42秒で、各学年を通じてもトップの総合優勝に輝いた。(晴れ、気温12・1度、湿度35%、南東の風0・6メートル=正午現在)
◆地道な努力 最後は気迫
6年男子 高田小
最後は気迫で勝利をつかみ取った。駅伝6年男子は、高田小がデッドヒートを制して優勝。2位と同タイムながら、僅差で栄冠をつかんだアンカー室越は「厳しい練習に耐えてきて、最後に大きな大会で優勝できてうれしい」と歓喜に浸った。
一昨年は3位、昨年は4位。1区内田は「今度こそ」の思いを胸に、1位でたすきをつないだ。2区曽根も「何が何でも前に出よう」と差を広げ、トップでつないだ。終始、目の離せない展開だったが、キャプテンの内田は「自分たちの力なら、1位になれると思っていた」と仲間への信頼を口にした。
同じサッカークラブに所属する4人。冬休みに4日間の特別練習日を設定し、1600メートルのタイム走やインターバル走など複数のメニューをこなした。有名選手の動画を参考にフォーム改善するなど、地道な努力を重ねてきた。
今春、そろって同じ中学に進学するが、部活はサッカーと陸上に分かれそうだ。集大成の大一番で、黄金色のトロフィーを手にした4人組は「すごい気持ちいい」と声をそろえた。
◆歓喜の3年連続V
6年女子 藤沢陸上リトル
アンカー芳根の突き上げた3本指が、青空によく映えた。駅伝6年女子を制した藤沢陸上リトル。4年時から3年連続で頂点に立った1区松田は「最後も優勝したかった」と満面に笑みをたたえた。
2区臼井が一時首位を譲ったが、3区梶原は「全員で一つになってやってきた。目標を達成したかった」と奮起。140センチの体をしならせて力走し、中盤でトップを奪い返した。2位と100メートル差で走り始めた芳根はさらに差を広げ、歓喜の瞬間を迎えた。
別々の学校に通う4人が合同で練習するのは週1度、わずか2時間。だが、それぞれが地道に自主練習を重ねてきた。
梶原は週3度、登校前に市民ランナーの父とランニングをし、松田も週に数度1500メートルや3000メートルを走った。亀田輝雄監督(58)はメンバーの意識の高さをたたえ「共通の練習時間は短くてもチームがまとまれた」と振り返った。
レース直前、それぞれの右手甲に「一致団結」と1人1文字ずつ書き合って臨んだ4人。進学先も異なるが、松田は「いつかまたこのチームで走りたい」と話していた。
【神奈川新聞】