横浜で初めて開催された天皇杯決勝に、会場の日産スタジアムは2階席まで埋まり、4万7829人が詰めかけた。
第48回大会から天皇杯決勝は元日の国立競技場が定番だったが、同競技場の改修と日本代表の日程に合わせて、今回は12月に横浜で開かれた。
県協会創立85周年の記念の年に、東京、大阪のライバルに競り勝ち、神奈川招致に力を尽くした宇野勝会長(70)は「多くの人たちの協力に加え、天気も協力してくれ、多くのサッカーファンに来てもらえたことに感謝したい」と満面の笑みを浮かべた。
神奈川勢は不在だったが、3冠制覇を狙うG大阪とJ2の6位から来年のJ1昇格を果たした山形の対戦になり、入場券販売は今週に入って毎日約千枚のペースでラストスパートがかかった。
黒岩祐治知事は「大阪と山形の対戦でこれだけ入るとは。2020年東京五輪・パラリンピックをオーバーラップさせて見ていた」と満足そうに話していた。
職場の友人と訪れたG大阪サポーターの女性(27)=大阪府高槻市=は「日産スタジアムは初めて。3冠制覇を見届けたくて朝8時半に出てきた。リーグ戦の最後は引き分けだったので勝って終われてよかった」と感激していた。
【神奈川新聞】