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隙逃さず兵藤決勝点 培ったスタイル実践/横浜M2-1神戸

スポーツ | 神奈川新聞 | 2014年11月23日(日) 03:00

【神戸-横浜M】後半、ヘディングで競り合う横浜M・伊藤=ノエスタ(共同)
【神戸-横浜M】後半、ヘディングで競り合う横浜M・伊藤=ノエスタ(共同)

信じたスタイルを貫き、3試合ぶりの白星をつかみ取った。

後半8分。こぼれ球をMFファビオが拾うと、MF兵藤は自陣から一気にゴール前へ駆け上がる。右サイドを突破したMF藤本のクロスを頭で合わせ、ゴール右隅へ。圧倒的なスピードに乗り、決勝点を決めた兵藤は「空いたスペースにタイミング良く走り込めた。狙い通り」と充実の表情を浮かべた。

15日に樋口監督の今季限りでの退任が決定。それでも、「今まで積み上げてきたものを出し、来季につながるサッカーをしよう」と呼び掛ける指揮官に、選手が応えた。

豊富な運動量に物を言わせ、敵陣内で何度もボールを奪取した。前半24分の先制点は、MF斎藤が日本代表のMF森岡からボールをカット。高い位置からつなぎ、最後はFW伊藤が右足で押し込んだ。

シーズン最終盤に実践したのは、指揮官が3年かけて育んだ「攻守にイニシアチブを握るサッカー」。最前線で奮闘した伊藤は「チームとしてやりたいことができた」と胸を張った。7位に低迷も、伝統の堅守を土台にしたサッカーは間違いなく息づいている。

「残り3試合 樋口さんのガッツポーズをたくさん見たい」。そんな横断幕を掲げたサポーターの思いを受け止め、指揮官は「今季を良い形で締めて終わらせたい」。名門の系譜を未来に引き継ぐため、最後まで全力で駆け抜ける。

【神奈川新聞】

 
 

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