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大技で挑む日本一 青木祐奈/全日本フィギュアノービス選手権 24日開幕

スポーツ | 神奈川新聞 | 2014年10月22日(水) 03:00

ポーズを取る青木=神奈川スポーツセンター
ポーズを取る青木=神奈川スポーツセンター

フィギュアスケート界のホープ、神奈川スケートリンクの青木祐奈(富岡中)が悲願の日本一に挑む。12歳以下で争う全日本ノービス選手権は、24日に大阪府で開幕。シニアの世界トップレベルでも決めるのが至難な3回転ルッツ-3回転ループのコンビネーションジャンプを武器に、準優勝に終わった昨年の雪辱を期す。

演技が終わると勝利を確信したのだろう。ぐっと拳を握った。8月の国際B級大会「アジアンオープントロフィー」。3回転ルッツ-3回転ループを実戦で初めて成功させて優勝した。「練習でも確率は悪かった。本番で初めて決めることができてうれしい」。はじけるような笑顔で、2度目の国際大会制覇を振り返った。

安藤美姫を2007年世界選手権女王の座へ導いたこのジャンプ。指導する都築章一郎コーチ(76)は「日本のジュニア選手で跳んだのは初めて。(現役選手で)今跳べるのは(ソチ五輪金メダリストの)アデリナ・ソトニコワ(ロシア)くらい」と話す。羽生結弦を育てた名コーチは「練習でできた演技を試合でできない子が多いが、祐奈は試合で集中するのが上手。スケーターとして一番大事な条件」と無類の勝負強さをたたえる。

本人はその秘訣(ひけつ)を「なるべく他人の演技を見ない。好きな音楽を聴いてリラックスする」と説明する。続けて「練習で一回一回、ちゃんと試合だと思って跳んでいると(本番でも)跳べる」と笑って明かした。

所属する神奈川スケートリンクは建て直し中。今月に仮リンクがオープンするまでの3カ月間は、氷上トレーニングは週6日、早朝の1時間だけだった。それでも体作りを徹底し「一度の練習でどれだけ集中できるか。全てを出すよう練習してきた」。精神的にも強くなった。

迎える全日本ノービスでは、自身初めて2度の3回転-3回転のコンビネーションジャンプに挑む。練習では浅田真央の代名詞だったトリプルアクセル(3回転半)や、4回転にも取り組んでいる。着実に進化を続ける新星は「目標はノーミス。最高の演技をしたい」とシーズン締めくくりの大舞台に臨む。

◆青木 祐奈(あおき・ゆな) 西富岡小-富岡中1年。5歳で競技を始め、2013年全日本ノービス選手権A2位。今春の国際B級大会クープ・ド・プランタン優勝。151センチ。横浜市金沢区出身、在住。

【神奈川新聞】


インタビュー中、笑顔を見せる青木
インタビュー中、笑顔を見せる青木
 
 

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