
日本代表の大学生コンビが躍動した。高さ15メートル、幅4メートルの人工壁の到達高度を競い、2人の順位ポイントで決まる山岳成年男子リードは新田、山内が、県勢として過去最高の準優勝。「個人もチームとしても結果は良かった。出しきれた」。全体トップの好結果でチームを押し上げた早大4年の新田が笑った。
165センチと上背はないが「日本一静かな登り」と評される、冷静でトリッキーな動きが持ち味の新田。高校2年で出たワールドカップ(W杯)8位の実績を持ち、以来国内トップクラスで戦ってきた。
対する神大2年の山内も、今季は4度のボルダリングW杯など5カ国を転戦している。「新田君さまさま」と謙遜するが、専門外の種目でも「(多くの選手が落下する)最低ラインのポイントまでは」と臨んで個人16人中7位。役割は全うした。
小学校時代から高いレベルで競い合ってきた盟友。6度目となる舞台で「大きな拍手をもらった」と新田が喜び、山内も「上出来です」。表彰式で2人の会心の笑顔が広がった。
【神奈川新聞】