第17回「全国車椅子マラソン日産カップ追浜チャンピオンシップ」は4日、京急線追浜駅前を発着点にハーフマラソン(21・0975キロ)とチャレンジレース(7・0325キロ)を行い、今夏のリオデジャネイロ・パラリンピック日本代表をはじめ男女計35選手が順位を競った。
ハーフマラソンは、日産自動車追浜工場(横須賀市夏島町)内を含む1周約7キロのコースを3周。コーナーが多く高い操車技術が必要とされるが、選手は冬の暖かな日差しと沿道からの声援を受けてベストを尽くした。
男子の部は、前年覇者の鈴木朋樹選手(22)=千葉市=がゴール前のデッドヒートを制し、大会新記録の43分44秒で優勝。「積極的に前へ出た結果が好タイムにつながった。昨年よりも心に余裕があり、コースの雰囲気を味わえた」と笑顔で話した。
女子の部の中山和美選手(33)=横浜市港北区=は51分27秒で独走のゴールテープを切り、4連覇を達成。「後半も気持ちを切らさず走れた。(トラック種目で出場を目指す)東京パラリンピックへ一年一年をしっかりと積み重ねていきたい」と、2020年の大舞台を見据えた。
大会は同工場や追浜観光協会などでつくる実行委員会の主催。NPO法人関東パラ陸上競技協会が共催した。