
Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ準々決勝第2戦は7日、日立柏サッカー場などで4試合が行われ、川崎はC大阪に2-3で敗れたが、第1戦のリードを守って準決勝進出を決めた。横浜Mは2連覇を狙う柏に3-1で敗れ、2試合合計2-5で完敗した。
川崎、柏のほか広島、G大阪が勝ち上がり、ベスト4が出そろった。ホームアンドアウェー方式の準決勝は広島-柏、川崎-G大阪の顔合わせで10月9、12日に行われる。
【評】C大阪が逆転勝ち。1-2の後半30分に長谷川のゴールで追い付くと、後半ロスタイムに南野の豪快なボレーシュートで勝ち越した。長谷川は2得点と活躍。川崎はレナト、大久保のゴールで2点を挙げ、2試合合計で逃げ切った。
◆守備課題もリズム戻る
川崎は2度のリードを追いつかれ、後半ロスタイムに決勝点を許しはしたが、2戦の合計スコアは5-4。辛くも準決勝進出を決めた。1ゴール1アシストと活躍したFW大久保は「試合には負けたけど勝ちは勝ち」と安(あん)堵(ど)の表情を浮かべた。
敵地での第1戦を3-1で快勝し、大きなアドバンテージを得ていた。前半35分に先制ゴールを奪ったまでは「プラン通り」(大久保)。直後に失点を喫し、後半には奪ったリードを再び追いつかれた。「シュートに対して体を投げ出すところだったり、ゴール前の守備の精度をもっと向上させないといけない」とDF実藤。「気持ちが緩んだ部分もあったかもしれない」とGK杉山。もちろん選手も課題はしっかりと見えている。
ただ収穫はあった。左足首を痛め、第1戦の出場を回避した主将のMF中村が後半32分にピッチに復帰。直後にはMFレナトの決定機をお膳立てするなど攻撃を活性化した。ピッチに川崎らしいリズムが戻ったことは大きい。
2年連続の4強進出は確かにつかみ取った。「2試合を通して勝ち進めたのでポジティブに考えたい」とFW小林。「悪いところは修正するだけ」と大久保はバスに乗り込んだ。
◆選手ひとこと
MF大島 試合には勝ちたかったけど、(仁川アジア大会に向かう前に)突破を決められたのは良かった。連覇を目指して頑張ります。
【神奈川新聞】