体操の全日本ジュニア選手権最終日は17日、横浜文化体育館で行われ、男子個人総合は世界選手権(10月・南寧=中国)代表で16日に演技した岸根高3年の白井健三(鶴見ジュニアク)が、この日87・700点をマークした萱和磨(習志野高ク)と同点優勝した。ともに初優勝。白井は種目別の床運動、萱はあん馬、鉄棒を制した。
女子個人総合は14歳の杉原愛子(羽衣ク)が54・500点で勝ち、大磯中3年の河崎真理菜(とらいク)は54・100点で3位に入った。
◇「素直にうれしい」
男子個人総合は、白井がライバルの萱と並ぶ87.700点をマークし、同点優勝ながら全国規模の大会では個人総合で初の頂点に輝いた。前日に演技を終えたこの日は、会場スタッフとして用具の片付けなどをしながらライバルたちの演技に目をやった17歳は「目指していたところ。素直にうれしい」と笑った。
今月初旬の全国高校総体(インターハイ)では準優勝。ロンドン五輪王者の内村航平(コナミ)に「俺と同じだな」と声を掛けられたという。内村も高校最後のインターハイで準優勝した直後に、全日本ジュニア選手権で優勝。たどる道は重なるが、個人総合の自己ベストに2点以上及ばず「点数が点数なんで航平さんは祝ってくれないと思う」と苦笑いした。
【神奈川新聞】