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貴乃花親方も太鼓判 レスリングと相撲掛け持ち 兄弟が快進撃

スポーツ | 神奈川新聞 | 2014年8月13日(水) 03:00

レスリングと相撲で飛躍を続ける奈須川将暉君(右)と良太君
レスリングと相撲で飛躍を続ける奈須川将暉君(右)と良太君

横須賀市に住む兄弟が、レスリングと相撲で躍進を続けている。弟の奈須川将暉君(8)は、7月下旬の全国少年少女レスリング選手権大会の小2の部24キロ級で優勝。兄で中学3年生の良太君(14)は、今月の全国都道府県中学生相撲選手権大会で活躍。直前の試合でも貴乃花親方から「もっと強くなるので、ちゃんと続けろよ」と太鼓判を押されるなど、将来が楽しみになる快進撃の連続だ。

将暉君がレスリングを始めたのは3歳のとき。先に習っていた良太君を見て「僕もやりたい」とマットに上った。現在は129センチ、23キロで、まだ乳歯も残っている。あどけない少年が、両親が「見ていられず、目をそらしてしまう」という厳しい練習を重ねてきた。

昨年の同じ全国大会は、40度近い発熱の直後で万全ではなかったが3位入賞。今春の虫垂炎手術とブランクを乗り越え、出稽古も重ねて実戦感覚を養い、決戦に備えた。

セコンドを務めたのは良太君。初の大役だったが、家の中でもいつも教えているだけあって、良太君の言葉と同時に将暉君が動くなど、タイミングはばっちりだった。

決勝も12対2で快勝。兄弟が力を合わせ、全国大会で初の優勝を勝ち取った。「やっと、全国を取った。超うれしい」と声を弾ませる将暉君。将来の夢は、「オリンピックに出て優勝する」ことだ。

一方、良太君は6月の県民ジュニア相撲大会の無差別級で優勝し、今月10日の全国都道府県中学生相撲選手権大会に出場。176センチ、72キロと相撲では小兵だが、団体戦では185センチ、130キロの巨漢を破った。個人戦は決勝トーナメントの3回戦で惜しくも敗れたが、前日に行われた日本相撲協会主催の進級試験では、中学生の部で3位となった。

メダル贈呈式で貴乃花親方から唯一、声を掛けられ、「いい体をしているな。これからも強くなるので、ちゃんと続けろよ」とエールを送られた。父の哲也さん(43)も貴乃花親方から「まだ強くなりますよ。これからも続けさせてください」との言葉を受けた。良太君は「親方に声を掛けてもらい、とてもびっくりした。すごい自信になった。2日とも、いい経験になった」と振り返る。

この夏、兄は相撲、弟はレスリングでの輝きが際立ったが、兄弟ともに双方の競技に取り組んでいる。「相撲が強くなるため、レスリングを始めた」と良太君。9日の相撲の進級試験には将暉君も出場し、小2の部で準優勝。良太君は今月末、神奈川代表として関東中学生レスリング選手権大会に出場する。

7歳違いの兄弟に、「二足の草鞋(わらじ)」で夢が広がっている。

【神奈川新聞】

 
 

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